人間関係

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孤独の悪循環から抜け出す方法。孤独を根本的に解決して幸せに生きる

【目次】

  1. 孤独感は、あなたの「目」を変えて、孤独の悪循環を引き起こす
  2. 「孤独」とは何か?「孤立」との違い
  3. 孤独はどんなときに感じる?孤独と孤立の関係
  4. ひとりは孤独?ネガティブな「孤立」イメージからの脱却
  5. 孤独の悪循環を断ち切る、カンタンな方法
  6. コミュニケーションが苦手でも、大切にされるコツ
  7. 心の底にある「孤独」の根本的な解決方法

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

今回はこんなお悩みについてです。

孤独を感じます。
孤立したくないんですが、コミュニケーションが苦手です。

孤独な気持ちを味わうのは、つらいですよね。
孤独感は、心や体にさまざまな影響を与えます。

「一人でもいいんだ!」と虚勢を張ってみても、孤独感をなかったことにはできません。

人にウソはつけても、自分にウソはつけないのです。
気持ちを押さえつけたとしても、やがて心身症病気となって表出します。

自分の気持ちにフタをせず、孤独感を解決したいですね。

孤独感は、あなたの「目」を変えて、孤独の悪循環を引き起こす

孤独感は、いまあるものを見る目を変えてしまいます。

「孤独を感じた」過去の経験を思い出すだけで、「現在の人間関係を否定的にみる」傾向がある、という実験結果が出ています。

孤独を感じているときほど、他人に厳しくなる。

相手の言動をネガティブに捉えやすくなるのです。

厳しく当たられた人は、あなたのもとから去るでしょう。
ますます孤独に陥ってしまいます。

誰もわかってくれない。

そう感じるときは、孤独感が、あなたの「目」を変えてしまっているのかもしれません。
孤独は、悪循環を引き起こします。

「孤独の悪循環から抜け出す方法」を、一緒に考えていきましょう。

「孤独」とは何か?「孤立」との違い

「孤独」と似ている言葉に、「孤立」があります。
似ていますが、この二つは違いがあります。

あなたは「孤独」なのでしょうか。
それとも「孤立」なのでしょうか。

考えてみましょう。

「孤独」……主観的な感情。孤独感。

孤独は、「孤独感」「孤独を覚える」などと使います。
感じるものであり、主観的なものです。

「孤立」……客観的な状況。社会的孤立。

孤立感とはあまり言いません。
「社会的孤立」「社会から孤立している」などと使います。
援助してくれる人がいない、相談できる人がいない状況です。

日本では、令和5年6月に「孤独・孤立対策推進法」が公布されました。

孤独・孤立の状態は、人生のあらゆる段階において、何人にも生じるもの

と書かれています。

20代なら友達もたくさんいるし、孤独じゃないだろう。
家族もいる、子どももいるから、孤独は感じないだろう。

そうとは限らないのです。

何歳であっても、家族がいても、孤独を感じます。
孤独と無関係な人はいない、といっても過言ではありません。

孤独はどんなときに感じる?孤独と孤立の関係

孤独を感じるのは、孤立しているときでしょう?

孤立している人は、たしかに孤独を感じやすい傾向があります。
しかし、孤立していても、孤独を感じていない人もあります。

一方、孤独は、孤立していなくても感じます。
家族や友達と一緒にいても、感じるのが「孤独」です。

「孤独と孤立の関係」

●孤立は、孤独を感じる1つの原因。
(孤立すると、孤独を感じやすい)

●孤立しているからといって、孤独とはかぎらない。
(孤立しても、孤独でない人はいる)

●孤立していなくても、孤独は生じる
(多数の中にいても、孤独を感じる)

数学の問題のようになってしまいましたね。

孤立していても、孤独を感じないのであれば、問題はありません。
心身にさまざまな影響を及ぼすのは「孤独感」です。

孤立して困るのは、薬を飲むように促したり、必要なときに救急車を呼んだりしてもらえない、というような場合でしょう。

多くの人は「孤立」を問題にしがちですが、どちらかというと「孤独感」のほうが問題なのではないでしょうか。

ひとりは孤独?ネガティブな「孤立」イメージからの脱却

「孤立」というと、他人とのつながりがなく、ネガティブなイメージがあります。

1人の行動を好む人が、孤立しているわけではありません。
1人の行動を肯定的にとらえている言葉を、いくつか挙げてみましょう。

◆「孤高の人」

自分の信念をもち、人間関係に縛られない人を言います。
まわりにふり回されず、かっこいいイメージをもつ人も多いようです。

「孤高」と一緒に使われやすい言葉は、このようなものがあります。

自信、意志、謳歌、自分軸、理想、誇り
群れない、屈しない、流されない、貫く、極める、ブレない

◆「君子の交わりは、淡き水の若し」

徳を備えた人は、水のようにさっぱりとした人づきあいである、ということです。

これに対して、「小人の交わりは甘きこと醴(れい)の如し」と言われます。
ちっぽけな人の人間関係は、甘酒のようにべったりしている、ということです。

◆「ソロ活」

積極的に「ひとりの時間を楽しむ活動をしよう」という言葉です。
1人で有意義な時間を楽しめる人、というポジティブなイメージが広がりつつあります。

2005年に「おひとりさま」が流行語にノミネートされて以来、「一人用○○」という商品が増えています。

1人での利用がしやすいサービスもいろいろあります。
ひとりカラオケ、ひとり焼肉、ひとりラーメン、ソロキャンプなど。
サ活(サウナ)、ヌン活(アフタヌーンティー)を1人で予約しやすい店も増えています。

孤独の悪循環を断ち切る、カンタンな方法

ネガティブな「孤立」イメージから脱却すると、ひとりでいても「孤独」を感じにくくなるかもしれません。

それでも、心の奥底からふっと顔を出すのが「孤独」なのですが、これはまた後ほど。

本音は「孤立したくない」のに、一人になってしまう人はどうすればいいでしょうか。

(仕事以外)人とのつきあいがない。

このように言う人の割合は、日本が最も高くなっています。
(経済協力開発機構調査、OECD38か国中)

孤立したくないのに、一人になってしまう人は、
無自覚のうちに、こんな行動をとっているかもしれません。

孤独を感じる。

相手の言動をネガティブに捉えてしまう。
(無自覚に)相手を攻撃してしまう。

ネガティブに受け止められたり、攻撃された人は、立ち去ってしまう。

また、孤独な人は、周囲からの「魅力」や「知性」の評価が低くなる、という研究結果があります。

低い評価を受けると、ネガティブな気持ちになり、ますます孤独を感じます。

「魅力」や「知性」が低いと評価される。

傷つくことを恐れて警戒する。他人を信じられない。

他人に厳しい言動をとる。

このように、悪循環に陥ります。

悪循環を断ち切るには、まず、自分が先に「相手への思いやりをもつこと」です。

思いやりの気持ちは、好循環を生みます。

孤独なイメージのあるコウモリでさえ、自分が困った時に助けてくれた仲間を覚えているそうです。
そして、その仲間が困った時に、恩返しをするといいます。

まして人間は、もっと損得に敏感な生き物です。
思いやりをもって接してくれた人も、逆に傷つくことを言ってきた人のことも、よく覚えていて、それに報いようとするでしょう。

心理学では「互恵性(ごけいせい)」といいます。

直接互恵性「あなたが笑顔をくれるなら、私もあなたに笑顔をあげる」
間接互恵性「私があなたに笑顔を送る。そうすれば、誰かが私に笑顔をくれるだろう」

直接互恵性は、わかりやすいですね。
あなたがまず笑顔をすれば、相手もつられて笑顔になります。

たとえ相手が笑顔を返してくれなくても、笑顔を心がけた人のことを、周りはちゃんと見ていて、誰かがあなたに笑顔をくれるでしょう。

コミュニケーションが苦手でも、大切にされるコツ

仏教では、「欲しい、欲しい」と自分のことばかり言う人「我利我利亡者」といわれます。

自分さえよければ、他人なんてどうなってもいい。

こんな心はありませんか?

あなただけではありません。すべての人が、本性は我利我利だと仏教では言われています。

とにかく自分が認められたい。
なんで誰もわかってくれないんだ。

自分の都合や利益のことで、頭がいっぱいの人は嫌われます。

我利我利の反対は「自利利他(じりりた)」

仏教では、自利利他を勧められます。

自分から笑顔で挨拶をしてみる。
相手の良いところを発見して、褒めてみる。
なにか自分にできることがないか、探して行動する。
嫌われることを恐れるより、心から相手のことを思って行動する。

あなたを大切にしてくれた人を、好きになるように、
相手も、大切にしてくれる人を好きになります。

コミュニケーションが苦手でも、相手を大切に思う気持ちは伝わります。

あなたが、まず先に、相手を大切に思って、行動してみてはいかがでしょうか。
きっとあなたも大切にされるようになるでしょう。

心の底にある「孤独」の根本的な解決方法

孤独や孤立から抜け出す方法をいくつか考えてきました。
それでも、心の奥底からふっと顔を出すのが「孤独」なのです。

・ひとりでも楽しむ、趣味や娯楽を増やせば、孤独な気持ちを軽減することはできるでしょう。
・まず先に、相手を大切に思って行動すれば、あなたも大切にされるでしょう。

生きていく上で、ひとりを楽しんだり、相手を大切にしたりすることは重要です。

しかし、仏教には、もっと深い心の底に、つねに孤独で寂しいものがあるといわれています。

人世間愛欲の中に在りて、
独り生まれ、独り死ぬ。独り去り、独り来る。

お釈迦様のことば

人と一緒にいることができて、孤立しなくても、どこか孤独な心があります。

生まれたときも独りなら、死んでいくときも独りです。
独りで来て、独り去ってゆかねばなりません。

この「孤独な心」を解決する方法を、お釈迦様は、教えられています。

ひとりの時間をどれだけ楽しんでも、効果は一時的です。

親しい人と出会えて、一緒に過ごしても、必ず別離のときがやってきます。

もっと根本的な解決をしなければ、一時的な楽しみが終わった後、また孤独感に苦しむでしょう。

仏教には、孤独な心の根本的な解決方法が、教えられています。

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この記事を書いた人

ライター:月見 草

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