こころ

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自分を大切にする気持ちが高まる簡単な方法2つ!すぐできて効果抜群なコツ。

【目次】

はじめに 自尊感情は「浮き輪」のようなもの

  1. 自分を大切にする気持ちが高まる、効果的な方法。その1
  2. 自分を大切にする気持ちが高まる、効果的な方法。その2
  3. 自尊感情の低い人の「アイデンティティ」
  4. どうなれば自尊感情が高まったといえるの?
  5. 欲や怒りの心を、ありのままごまかさない幸せ

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

今回はこんなお悩みについてです。

「自尊感情が低いです。どうしたらいいですか」

生きることを、海で泳ぐことに例えますと、
自尊感情が高い人は、浮き輪をつけているようなものです。
自尊感情が低い人は、浮き輪なしに泳いでいるようなものです。

自尊感情が低くても、存在価値は変わりません。

自尊感情が高い=良い、自尊感情が低い=悪いではないのです。

ただ、自尊感情が低いと、浮き輪がなくてしんどい。
浮き輪があったほうが、生きやすいよね、ということです。

浮き輪をつくる方法を、お伝えします。

自分を大切にする気持ちが高まる、効果的な方法。その1

自分を大切にする気持ちが高まる、効果的な方法。その1
褒められたとき、『ありがとう』と受け取ること!

「自尊感情が低いです」という人に共通していると感じるのは、「褒められた時に、そのまま受け取っていない」ことです。

私も昔はそうでした。褒められても、

「褒めてくれる人が優しいんだ」
「褒め言葉を人に言える人がすばらしいんだ」

と、褒めてくれる人を、褒めていたんですね。

それはそれで良いのですが、自分を大切にする気持ちにはプラスになっていなかったのです。

褒められたときは、自分を大切にする気持ちを高めるチャンスですが、そのチャンスを捨ててしまっていたわけです。

褒められたときは、自分を大切にする気持ちを高めるチャンス

褒められたとき、照れくさいですよね。
よかれと思って、こんなことを言いませんか?

「いえいえ、まだまだです」
「それほどでもないです」
「あなたには及びません」
「○○はできていません」

謙虚で向上心があって、良いことだと思います。
同時に、相手の言葉を否定していることに気がつきませんか?

褒めてくれた人は「いえ」「いいえ」と言われたら、少し寂しい気持ちがします。

「ありがとうございます」
「最近、心がけていたので嬉しいです」
「そのように言っていただけて光栄です」
「おかげさまで、ここまでこれました」

このように、褒め言葉をまっすぐ受け止めてもらったほうが、褒めた人も嬉しいのです。

相手の褒め言葉をそのまま受け取ることは、相手のためにもなります。
相手のためにもなり、自分のためにもなる。自利利他だと思います。

自利利他……仏教のことば。他人の幸せがそのまま自分の幸せになること。

「褒め言葉を、否定せずに『ありがとう』と受け取るようになってから、自分を大切にする気持ちがぐんと高くなった」という報告をたくさんいただいています。

だまされたと思って、あなたも、人からの褒め言葉を、否定せずそのまま受け取ってみてください。

自分を大切にする気持ちが高まる、効果的な方法。その2

自分を大切にする気持ちが高まる、効果的な方法。その2
ハードルを下げる!
「いえいえ、まだまだです」
「それほどでもないです」
「あなたには及びません」
「○○はできていません」

こういうあなたは、謙虚ですね。
自分を下げることで、相手を上げることになります。
人を見下さない心がけは、大切ですよね。

同時に、自分を大切にする気持ちをもつハードルを上げています。

ハードルを上げるというのは、心のどこかで

「自分はもっとできる人間だ」
「今は大したことない、もっといい人間になれる」

と思っていて、自分への期待値が高いのです。

自分への期待値が高いことは、たしかに向上心につながります。
「現状に満足しない」というのは、努力するキッカケになりますね。

そういったメリットがある一方、リスクも知っておく必要があります。

期待値が高いとは、「高得点でなければ満足できない」ということ。

ヘタをすると、100点満点のテストなのに、120点をとろうとしている感じです。不可能ですね。

自分への期待値が高いのは、どこまでも満足感が得られない「リスク」があります。

満足できない = 不満

「現状に満足しない」
もちろん、現状に安住しない心がけとして良いことです。
しかし言い換えると「現状では不満だ」ということです。

不満を抱える人は、こうなります。
・苦しい
・つらい
・しんどい
・意味はあるのかと悩む

ハードルを下げると、こんなに良いことがあります。
・小さなことでも満足できる
・元気が出る
・感謝できる
・自分を肯定できる
・心にエネルギーが溜まる
・失敗しても自分を責めない
・ミスやショックからの立ち直りが早い

「ハードルを下げると、向上心がなくなるのではないでしょうか?」

その心配には及びません。

・心にエネルギーが溜まっているので、元気があり、行動量が増えます。
・自分を責めないので、失敗を恐れず、新しいチャレンジができます。
・ミスやショックからの立ち直りが早いので、向上心がすぐに出てきます。

ハードルを下げるデメリットは、さほど無いように感じませんか?

自尊感情の低い人の「アイデンティティ」

これまで高いハードルを課すことで自分を保ってきた人は、次のようなアイデンティティをもっていると思います。

・優秀な成績を修め、成果を出し続けてきた。
だから自分には価値がある。
・自分を追い込み、完璧を追求してきた。
だから自分の価値が高い。
・他人が休んでいる時間、自分は行動しつづける。
だから自分を肯定していい。

ハードルを低くすると、これまでのやり方を失い、「じゃあ一体なにを目標にすれば……」と抜け殻のように感じることもあるかもしれません。

ある意味、心の充電期間だと思ってください。

「ハードルを下げても、大丈夫だった」

心の浮き輪ができてきます。

そしてもう1つ。今のあなたは、こんなアイデンティティももっているでしょう。

「自尊感情の低い自分」

これまでのアイデンティティを、手離すことになりますが、そこから浮き輪をつけて泳ぐ人生が始まります。

・今の自分に、すでに価値がある。
何ができる・できないに関係なく、存在価値がある。
・たとえ誰かに認められなくても、生きる意味がある。
成果が出なかったとしても、私の行動には意味がある。
・行動することは、目的に向かってプラスにしかならない。
カメの歩みでも、一歩ずつ着実に近づいている。
休むことも、遊ぶことも、目的に向かうために必要なもの。

握りしめていた拳を、ひらいてゆるめることで、得られるものがあります。

どうなれば自尊感情が高まったといえるの?

自分を大切にする気持ちは、目に見えないものです。

自分を大切にする気持ちが高い人が100点
自分を大切にする気持ちが低い今の自分は20点

自尊感情は、そういうものではないのです。

自尊感情が高い人はOK
自尊感情が低い自分はダメ

そういうものでもありません。

「自分を肯定できているな」
「自分を肯定していい」

そういう感覚をもてたら、それも自尊感情です。

「未来とは、今である」

文化人類学者マーガレット・ミード

いま、「自尊感情の低い私」というレッテルを自分に貼っていませんか。

自分を大切にする気持ちは、今この瞬間から、もつことができます。

「自分は生きていていいんだ」
「自分は大切な存在だ」

心底から思えなくとも、口に出して言うことで、自分の耳は聞いています。
親になったつもりで、自分に言葉をかけてください。
自分の心を、大切に育んでください。

「あなたのこと、大嫌い」と言うのではなく、
「あなたのこと、大切に思っているよ」と声をかけるのです。

けっこういいところあるよ。
よくやっているよ。
できなくても大丈夫。

自分の口で言ったことを、誰が一番よく聞いているでしょうか。
自分の口で言ったことは、あなたが一番よく聞いています。

誰があなたを否定したとしても、
あなたが、あなたを肯定すること。

自尊感情には、欠かせません。

自分を否定してしまう、そんな自分も肯定する。

それはもう、自尊感情をもつことが始まっています。

欲や怒りの心を、ありのままごまかさない幸せ

仏教には、こんな言葉があります。

凡夫(人間)というは、無明煩悩われらが身にみちみちて、

欲も多く、瞋り腹立ち、そねみねたむ心
多くひまなくして、

臨終の一念に至るまで、止まらず消えず絶えず。

欲・怒り・そねみねたみの煩悩が、心に満ちている姿は、死ぬまで変わらない、ということです。

悪ばかり造っている心を、ありのまま見るのが仏教です。

「ええーっ?悪ばかり造っている心を見つめたら、自分を嫌いになりませんか?」

そう思われるかもしれません。

実は、その逆なのです。

悪しかできない実態も、ごまかさず、まっすぐに見たまま「それが人間なのだよ」と見抜かれていたら、どんなに心が救われるでしょう。

努力して励んできた人ほど、「欲の心が渦巻いている」「怒りの心が燃えている」この心の実態にも、頷くところがあるのではないでしょうか。

こういう心を知らされている人は、本当の幸せに近い人です。

欲も多く、瞋り腹立ち、そねみねたむ心一杯のそのままで、

明るく楽しく人生を渡すと説かれているのが仏教だから。

自尊感情が高い人も、自尊感情が低い人も、煩悩一杯の心の実態は変わりません。

「認められたい」「大切にされたい」
「思うようにならないと腹が立つ」

こういう心は、同じなのです。

自尊感情が高い人も、自尊感情が低い人も、どちらであっても、本当の幸せになるには心の実態をまず知る必要があります。

「自分を大切にする気持ちが低い私は、幸せになれない」

と思っているのなら、そんなことはありません。

どんな人も、必ず幸せになれます。
あなたもその方法を聞いてみませんか。

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この記事を書いた人

ライター:月見 草

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