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今回はこんなお悩みについてです。
めんどくさい人、手ごわい相手に、関わろうとしていること自体、本当によく頑張っていらっしゃると思います。
そう思うなら、これまでよほど、めんどくさい人も邪険に扱わず、手ごわい相手にも合わせてきた証拠でしょう。
あなたの優しさ・善意・気づかいは、絶対にムダにはなりません。
仏教には「因果の道理」を教えられています。
これは、だれにも曲げられない道理(真理)だからです。
優しさ・善意・気づかいは、善い行いですから、あなたに善い結果が現れます。
しかし一方で、めんどくさい人の対処法を身につけていないと、どこまでも巻き込まれ、あなたの心が蝕まれます。
あなたが燃え尽きてしまわないように、対処法を身につけましょう。
意外に思われるかもしれませんが、これが「大前提」です。
この「大前提」をお話しした上で、境界線やリフレーミングといったスキルを伝えているのですが、しばらくすると、このようなお悩み相談がきます。
こういうあなたは、ものすごく頑張っていると思います。
背中にも、両手にも、抱えきれないほどの「荷物」を引き受けて、どれも降ろせない状態ではありませんか?
つまり、「大前提」を無視してしまったのです。
めんどくさい人に巻き込まれるのは、自分には無理な量の「荷物」を背負ったからです。
誰かの支えになることは、素晴らしいことです。
同時に、自分の命を削っていることを、思い出してください。
体調を崩すのは、「荷物」の重さを見誤ったか、自分の力量を見誤ったか、どちらかです。
攻撃的だったり、愚痴ったりする人は、苦しんでいる人です。
めんどくさい人の抱えている「荷物」(=苦しみ)を、あなたも一緒に背負おうとしています。
苦しみを助けてあげたい。
その気持ちは尊いことですが、うかつに手を出してはいけません。
この2つを見極めてからにしましょう。
眺めているときよりも、いざ背負ってみると「荷物」はもっと重いものです。
しかも一度、背負ったら、そう簡単には降ろせません。
本当にあなたが背負える重さですか?
背負うとしても、あなたが余裕をもって動ける程度にしましょう。
人は自惚れやすく、自分の力量を大きく見積もりがちです。
自分に合わない重量の「荷物」を背負ったら、ケガをします。
自分の力量を、正しく見ましょう。
とはいえ、めんどくさい人の「苦しみの重さ」は、心のことなので、外からは見えません。
数値化して考えてみましょう。
借金に例えると……
借金で苦しんでいる人を、助けるには、自分がそれ以上のお金を持っていなければなりません。
お金ならば、「負担が大きいな」「自分には無理だな」と分かりやすいと思います。
相手から借金を押し付けられそうになっても「無理無理!」と断るでしょう。
貯金が日に日に減っていったら、焦ってすぐ対処するのに、「時間」「労力」が日に日に減っても、「なんとかなるだろう…」と放置しがちです。
あなたの有限の「時間」「労力」は、本来、貯金よりもっと大切なものなのです。
命は、貯金と異なる点があります。それはもう二度と増えないこと。
命は、減る一方です。
そんな貴重なものを、攻撃的な人、愚痴っぽい人は、無自覚に奪っていきます。しかも、あなたが断らないかぎり、“際限なく” 奪っていきます。
あなたの大切な時間を、あなた自身が守らねばなりません。
攻撃や、愚痴が始まったら、受け流すこと。
それでもまだ押し付けてくるようなら、しっかり断ること。
めんどくさい人とは距離を置くことも大切です。
では、どうすれば断れるようになるのか?
どうしても付き合わねばならない関係なら、どう対処すればいいのか?
これを考えるには、まず相手を知る必要があります。
めんどくさい人の「心理」を知ることからスタートしましょう。
めんどくさい人の特徴は、心理学的に言うと、【自己防衛機制】が働きすぎている人です。
「防衛機制」とは、自分の心を守るために、無意識に使う心の動きです。
ごくごく簡単に説明すると、このようなものがあります。
めんどくさい人は、必ずどこかで、つらい思いをしてきた背景があります。
本人も無意識に「心を守る」ために、いろいろな防衛機制を使って、いままで生きてきたのです。
ところが、防衛機制がクセになると、めんどくさい人になってしまうので、周りの人が離れていきます。
心の奥底で「自分には価値がないのでは……」という不安が生じます。
不安で心が壊れてしまうのを防ぐために、また防衛機制を使ってしまう、という悪循環に陥るのが、めんどくさい人の特徴です。
周りの人ができることは、あたたかい言葉や態度で、防衛機制を使わなくても済むように接すること。
そして、防衛機制に巻き込まれないようにすること!!
巻き込まれると、あなたは疲弊し、相手はさらに防衛機制を強化するだけで、お互いにメリットがありません。
あなたが身につけるべきことは、対処法です。
対処法の8割は、たった2つです。
そのうえで、残りの2割は、
順番にみていきましょう。
めんどくさい人の心理(防衛機制)の具体例は、専門的な言葉を使わずに、いろいろな記事で紹介しています。
今日は、具体的な会話の例を見てみましょう。
(あなた=Aさん、めんどくさい人=Mさん)
———————
A「最近どう?」
M「べつに。なにも問題ないです」(最小化)
A「この前も、資格試験がんばっていたね」
M「仕事がつまんなすぎるんで」(逃避)
A「まぁ、資格をとれば、できる仕事も増えるしね」
M「資格は落ちました。でも最初から本気出してないんで」(非競争)
A「直前に体調も崩してたもんね。また次回があるよ」
M「次回?さっさとこの仕事辞めたいです」(否認)
A「どうすれば楽になるかな?」
M「部長もみんなも、僕のこと嫌ってますよね」(投影)
A「そんなことないと思うけどな」
M「僕の仕事のレベルが高すぎて理解できないんですよ」(誇張)
A「うーん……」
M「それより、子供の写真を机に置いてる人、ムカつきます」(非難)
A「あなたも、結婚して子供も欲しいって思ってるの?」
M「べつに。独身はかっこいいと思ってるんで」(合理化)
A「じゃあ、べつにいいんじゃない」
M「いや、結婚と育児経験者は満足度が高いんですよ」(知性化)
A「たしかに、私も子供は欲しいけど、とりあえず仕事かな」
M「それはお気の毒に。そんなんで間に合うんですか?」(非難)
A「まぁ、今はね…」
M「僕は俳優Bと同じように、独身にプライドもってるんで」(同一化)
A「あ、そう」
M「この前、ローン組んで俳優Bと同じ高級時計買ったし」(補償)
A「大丈夫なの?」
M「副業もしてるんで」
A「資格だけじゃなくて副業も?がんばってるじゃん」
M「これぐらい普通じゃないですか」(がんばりすぎ)
A「そう……。無理しすぎないでね」
(会話の後、強い疲労を感じる)
———————
わかりやすいように、単純化していますので、一概にこの防衛機制とはかぎりません。
複数の防衛機制に当てはまることもありますし、実際はわかりにくいものも多いです。
「どうもスムーズな会話ができないな」と違和感をもったり、会話の後に強い疲労感を覚えたりします。
これは、あなた自身の防衛機制(反動形成)です。
防衛機制がすべて悪いわけではありませんが、あなた自身が本心にきちんと気づき、認める必要はあります。
これだけめんどくさい人と関わって、頑張っているのに、
と思うのは、防衛機制で自分の気持ちを抑圧しているから、本心が意識に上ってこないのです。
本音は、相手に何と言いたかったのか。
思い出して不快になったり、「自分が悪かったのだろうか……」と一人反省会をするくらいなら、あなたの本心を意識化してみましょう。
“本心”では、こう思っていて、相手にこう言っていてもおかしくなかったのです。それを、
と、無意識に押さえつけています。
たしかに、相手との関係を考えたら、口や体の行いは慎む必要はあります。
しかし、心で思うことは、思わないようにしても止められません。
自分の “本心” が、ふと顔を覗かせたときに、その “本心” を叩きのめし、蹴り飛ばし、「出てくるな!」といじめていませんか。
“本心” は、どんなに汚いもの、醜いもの、あるべき姿ではないものであっても、あなた自身がその存在を認めないかぎり、行き場がありません。
いつか、身体症状や病気となって出てきてしまいます。
“本心” の存在に気づき、「たしかに、そう思うよね」と認めてあげましょう。
めんどくさい人に、適切に接する最大の対処法は、あなたの “本心” を認めることです。
これができれば良いですが、できなかったとしても、あなたが “本心” と向き合うことが増え、会話の途中でも“本心”に気づけるくらいになると、自然と、断わることもできるようになります。
どうしても付き合わねばならない関係であっても、あなたが “本心” を無視せず、断れるようになると、相手はこう感じるようになります。
その結果、攻撃や愚痴を直接ぶつけてくる回数は減ってきます。
たまにはもちろんあるでしょうが、あなたが体調を崩すほどにはならないはずです。
あなた自身も “本心” と向き合った上で話せば、相手にも「自分で向き合わねばならないのだな」と気づいてもらいやすくなります。
相手を支えながらも、共倒れになることなく、それぞれが自分で「荷物」をどうすればいいのか、考えるようになります。
“本心” の存在を知ると、自分の心にも、相手と同じような心があると知らされます。
自分も同じ病にかかると、相手の苦しみも想像することができ、相手をいたわることもできるということです。
自分にも “本心” には、同じ心があると知れば、相手を憎んだり嫌ったり、いきなり関係を断ったりせず、温かい目で見ることもできるようになります。
仏教には、心の動きについて、とても詳しく教えられています。
これほどまでに、心の奥深くまで “本心” を見ていくのは、仏教しかありません。
仏教には、すべての人に共通する心を教えられているので、仏教を聞けば、自分の心の中にも、相手と同じがあると分かります。
すべての人が共通して抱える最大の「荷物」は、「無明の闇」だと仏教では断言されています。
この「無明の闇」が、苦しみの根本原因と言われます。
最大の荷物を取り除かないかぎり、大小さまざまな苦しみは、いつまでも出てきます。
この「無明の闇」という荷物は、心理学では取り除くことはできません。
自分で心を見つめたり、他のことで解決しようとしたりしてもできません。
仏教は「抜苦与楽」と言われます。
すべての人に共通する心と、その心のあるままで苦しみを抜き、楽を与える(抜苦与楽)という仏教を、あなたも学んでみませんか。
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