幸せとは

幸せとは

「楽しいことをして生きる」べき理由と、落とし穴を回避するマインド

【目次】

  1. 楽しいことをして生きたほうがいい理由
  2. 楽しい人生にするために、知っておくべき5つの落とし穴
  3. 落とし穴を回避して、本当に楽しい人生にする

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

今回はこんなお悩みについてです。

できるだけ楽しい人生にしようと思ってます。
80歳、90歳になったときも「今が一番幸せ」と言えたら満足かなと思います。
そういう生き方をするには、今、どういうマインドを育てたらいいですか?

一度きりの人生、幸せな人生にしたいですよね。

楽しいことをして生きたほうがいい理由と、
楽しい人生にするために、知っておくべき5つの落とし穴

両面あるのですが、あなたはパッと答えられますか?
片面しか見えていないと、思いもよらない【悲惨な結果】になりかねません。

落とし穴はあちこちに潜んでいます。

楽しい人生にするためには、落とし穴を回避しなければなりません。

5つの落とし穴に気をつけて、楽しめるマインドを手に入れる方法を、一緒に考えてみましょう。
楽しめるマインドは、ですから、「今」手に入れることができます。

楽しいことをして生きたほうがいい理由、その1 選択的注意

人は、見ようとしたものしか見えません。

楽しいことを探せば、楽しいことが見えてきます。
つまらない言い訳を探せば、いくらでも言い訳は見つかります。

どうせなら、楽しいことを探すようにしたいですね。
昔から、こう言われます。

おもしろくなき世を、おもしろく、住み成すものは「心」なり

高杉晋作

つまらない人生を面白くするには、心がけが重要である、ということですね。

心理学でも「選択的注意」といって、見ようとしたものが見えてくると言われます。

あなたが「現実」と思っていることは、あなたが自分で選び取った情報に過ぎません。

「苦しい、苦しい」と、苦しいことに注目していたら、現実は苦しくなるのです。

「こんな仕事」と思うから、仕事もつまらなくなります。
「自分なんて」と思うから、毎日が鬱屈とするかもしれません。
「あいつのせい」と思うから、人間関係に嫌気がさすのではないでしょうか。

つまらない人生を、どうやって人生を面白くするか。

サングラスをかけていると、世界はその色に染まって見えます。
“ つまらない ” メガネを外して、“ 面白くする ” メガネをかけてみましょう。

楽しいことをして生きたほうがいい理由、その2 時間は有限

あなたに与えられた時間は、有限です。

残された時間は思っているより少なく、砂時計の砂のように、サラサラと減っています。

この前、20歳だと思っていたら、もう30歳。
必死に目の前のことをこなしているうちに、もう50歳。
少し余裕ができたら○○しよう、と思っているうちに70歳。

ふりかえってみると、まさに「十年一日」
20年が「あっ」という間なら、80年なんて「あっ、あっ、あっ、あっ」で終わるでしょう。

お金は増やせるけれど、命の時間は増やせません。

「嫌なこと」に費やしている時間はないのです。

だからこそ、楽しむ心がけは大切ですね。

楽しい人生の落とし穴(1)楽しいことだけして生きる → 不可能

楽しい人生の「落とし穴」も知らないと【危険】です。
落とし穴にハマって、悲しみのドン底に突き落とされたくなければ、回避しましょう。

そもそも「楽しいことだけして生きる」のは、不可能です。
なぜでしょう?

「苦」と「楽」は、セットだから。

苦のないところに、楽しみはありません。
具体例を挙げてみてみましょう。

具体例1、楽なゲーム

誰でも簡単にクリアできる楽なゲーム。
何時間もずーっとやり続けていたら、苦痛になってきますよね。

楽なことだけしようとしたら、達成感や快感はありません。

具体例2、空腹が最高の調味料

王様が「世界一おいしい料理が食べたい」と言いました。
最高の料理人を集めましたが、いつも贅を極めているので、どの料理も、おいしいとは思えません。

世界一の料理人を名乗る男が、
「王様が満足する料理を作るには、私の言うことをお守りいただかねばなりません」と言いました。
王様は「守ってやるから作ってみよ」と承諾します。

それから料理人は、三日間、王様のそばを離れず、じっとしているだけでした。
王様はしびれを切らしていましたが、料理人はついに、粗末な野菜料理を運んできました。
「こんなおいしいものを食べたことがない!なにをどう料理したのか」と王様は尋ねます。

「空腹で召し上がるものが、一番のごちそうでございます」

“ おいしい ” と感ずるのは、飢えという苦しみ軽減される過程なのです。
飢えの苦のないところに、おいしいという楽しみはありません。

楽しい人生の落とし穴(2)楽しみは、新たな苦しみのスタートライン

たしかに、ラクなことばかりではつまらないけど、
楽しいこともいろいろありますよ。

そうですね、楽しいこともあります。しかし楽しみは「一時的」です。

楽しみは、新たな苦しみの始まりといっても過言ではありません。

そんな大げさな……

では具体的に考えてみましょう。

具体例1、“ ゴールイン ” はスタートライン

目指した大学に合格できた。
あこがれの企業に就職した。
ついに結婚ゴールイン!

ところが現実は、“ ゴールイン ” どころか、苦しみの始まりです。

山のような課題、終わらない仕事、毎日の家事。

「現実の生活」が、果てしなく続いていきます。

苦しみの新しい間を “ 楽しみ ” と言い、
楽しみの古くなったのを “ 苦しみ ” と言う。

今が楽しい人も、しばらくすればきっと痛感するはずです。

具体例2、「今が一番幸せ」あとは転げ落ちるだけ

「今まで生きてきた中で一番幸せ」

わずか14歳でオリンピック金メダルに輝いた水泳選手はこう言って喜びましたが、金メダリストになった途端、苦しみが次々と襲い掛かってきます。

「14年しか生きていないのに何が分かる」の批判が殺到。
次のメダルへの期待、重圧、苦しい練習。

「金メダルをとるんじゃなかった」と思った日々。

頂上まで登り詰めると、あとは落ちるしかありません。
いつまでも頂上に留まり続けることはできないのです。

楽しい人生の落とし穴(3)楽しみは、必ず苦しみに変質する

楽しみは、やがて苦しみに変質する定めにあります。
具体例を挙げてみてみましょう。

具体例1、手に入れたモノも、慣れる

モノを買うと、楽しいですよね。新しい服を購入して、ワクワク。
でもその喜びは、どれくらい続くでしょうか。1日?1週間?
おしゃれな家具を購入すると、うれしい気持ちになりますが、1年も経てば背景と化すでしょう。
慣れたり、古くなったりして、やがて “ 捨てなきゃ ” の苦しみになります。

具体例2、素敵な恋人やパートナーには、不満が出てくる

素敵な恋人やパートナーと結ばれても、幸福感は続きません。
夫婦の関係について、一般的な経年変化を調べてみました。

1〜3年目:恋愛ホルモンで相手に興味をもつ。
「現実の生活」が始まると、価値観のズレが露呈する。

4〜7年目:恋愛ホルモンは落ち着き、「長所より短所」が目につく。

8〜15年目:互いの性格や限界を把握し、「こういう人だ」とあきらめる段階。

私のまわりの女性たちは、口をそろえて「そのとおりすぎる」「私だけじゃなくて安心しました」と言います。
(きっと男性も同じではないでしょうか)

「私たちは大丈夫」と言っている人も、時間の問題かもしれません。

楽しい人生の落とし穴(4)楽しみが大きいほど、不安や落胆も大きい

自分はモノを得る喜びを張り合いに、仕事にしてます。

“ 自分へのご褒美 ” は、仕事にハリを与えてくれますよね。
ではモノを得れば、楽しい人生でいられるでしょうか。

具体例1、高級な腕時計をGET

愛用しているときは、幸せを感じるでしょう。
しかし、ずっと無傷ではいられません。

・汚れる
・壊れる
・失くす
・盗まれる

楽しみが大きいモノほど、不安や落胆も大きく、苦しみが強くなります。

具体例2、長期間なほど、立ち直れない

努力は報われない、モノは壊れる、だから私は家族との時間を大切にします。

家族との時間も、温かい幸せを感じますよね。
それなら80歳、90歳になったときも「今が一番幸せ」と言えるでしょうか。

一緒に過ごした時間が長いほど、離別や死別が苦しくなります。

1か月前に出会った人と別れるのも苦しいですが、
50年一緒に暮らした人と別れるほうが苦痛は大きいでしょう。

すでに “ 自分の一部 ” だからです。

転々と引っ越す人も大変ですが、
生まれてからずっと住み慣れた家が津波で流されたら、悲嘆にくれるでしょう。

“ 思い出が詰まっている ” からです。

転職するのも苦労ですが、
勤続40年の会社を退職したとき、ぽっかりと穴があいたような気持になるのではないでしょうか。

その会社は “ アイデンティティ ” そのものだからです。

悲しいことに、幸せが長期間なほど、失われたときに ” 立ち直れないほどの痛み ” を伴います。

楽しい人生の落とし穴(5)やがてすべての光が失われる時がくる

具体例1、自由奔放な人生でも最期は……

たとえ、楽しいことを追求できたとしても、最期はどうでしょう。
自由奔放な人生だったことで有名な、女性小説家・林芙美子は、つぎの言葉を好んで使いました。

花のいのちは短くて 苦しきことのみ多かりき

林芙美子

心臓を悪くしてもタバコやコーヒーをやめず、心臓麻痺であっけなくこの世を去りました(享年47歳)

具体例2、過ぎ去ってしまえば、喜びは消える

昔のアイドルを見ると「老けたねぇ」と言いませんか。

花の色は移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに

小野小町

桜の花はきれいだったのに、長雨で色がくすんでしまった。
私も昔は美人だったのに、おばさんになっちゃった。
物思いにふけっているうちに、老いて生活も変わってしまったよ。

いつまでも “ いい状態 ” ではいられないのです。

「苦楽一如」の事実を認めることが、本当の幸せの第一歩

苦しみと楽しみは表裏一体。
どんな楽しみも、飽きる、色あせる、壊れる。

これを仏教のことばでは「苦楽一如」と言われます。

「苦楽一如」の事実をごまかすことなく、まずは認めることが、本当の幸せの第一歩なのです。

落とし穴を知っていても、落ちたら痛いものですが、まだマシです。抜け出すこともできます。
落とし穴をまったく知らずに落ちたら、被害は甚大。立ち直れないかもしれません。

できるだけ楽しいことをして、80歳、90歳になっても “ 今が一番幸せ ” と言えたら満足です。

若い今はそう思っていても、おそらく想像しているようにはいかないでしょう。
今の老人は、しばらく先の「自分の姿」です。

あちこち痛みとの闘いになり、ちょっと先の横断歩道までさえ行きたくなくなります。
恐れていた病気になり、病院通いが日常生活になるのです。

老いや死なんて、遠すぎて、実感がわきません。

そうですね。でも頭で理解することはできます。

財布を落としただけでもつらい。
家が流されても絶望的な気持ちになる。
それなのに、死ぬときは、大切にしていたこの肉体を置いていかねばなりません。

人と別離・死別しても悲しいのに、自分と離れてゆくのです。
それが平気だと言える人はいないでしょう。

じゃあ、一体、どうしたらいいのでしょうか。

落とし穴を回避して、本当に楽しい人生にする

5つの落とし穴は、今ある楽しみを壊すものです。
一言でいうと「生老病死」です。

その「生老病死」の根っこにある、” 苦しみの根元 ” を抜き、最高の楽しみを与えるのが、仏教の目的。だから、

仏教の目的を一言で「抜苦与楽」と言われます。

いざ死となっても崩れない、本当に楽しめるマインドを、「今」手に入れることができると言われています。

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この記事を書いた人

ライター:月見 草

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