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今回はこんなお悩みについてです。
自分を責めることが減り、少しでも心がラクになったのなら、よかったですね。
悩む自分を責め始めると、悩むこと自体がトラウマになり、生きていくのも嫌になります。
生きていれば、悩みはつきものだからです。
悩むのはうんざりだからといって、生きるのをやめられるものでもないですよね。
どんなに苦しくても、生きねばならない大事な目的があることは、ほかの記事でもお伝えしています。
私は、悩むのは悪いことだとは思いません。
私はHSP(感受性の高い特性をもつ人)で、悩みは多いけれど、幸せです。
「悩まないのが幸せ」とは限らないのではないでしょうか。
なぜ、悩むのは悪いことではないのか。
悩みといっても「質のいい悩み」もあることも、お伝えしたいと思います。
これから生きていくヒントになれば幸いです。
筋トレをすると、筋肉痛の後に、健康な体がつくられます。
心のトレーニングも、悩みの後に、健康な心がつくられます。
では「健康な心」とは何でしょう。
今回は「アイデンティティの安定」という観点から考えてみましょう。
アイデンティティを簡単に言うと「自分の存在意義とは何か」ということです。
多くの心理学者が、研究しているテーマです。
アイデンティティが安定すれば、健康な心と言えるでしょう。
心理学者ジェームズ・マーシャは、アイデンティティには4つの状態があると言いました。
それぞれ具体的に見ていきましょう。
あなたは生まれてから今日まで、さまざまな経験をして、自分の考えの中に価値観を取り込んできたはずです。
これを心理学では「同化」といいます。
「こうすればいい」「これが大切だ」と、何かを信じる心を1つずつ作っていきます。
しかし、そうやって生きていくと、これまで同化して作り上げた考えではうまくいかず、不整合が生じることがあります。
そこで、これまで信じていた考えを修正し、調節して、新たな考えへと均衡をとります。
健全に「同化 → 調節 → 均衡」をくり返すことができれば、心も成長していきます。
ところが、身体が大人になっていても、心の成長は、人によってさまざまです。
壁にぶち当たったときに、うまく調節できず、均衡をとれないのなら、アイデンティティが確立できていない状態です。
主体的な選択ができず、何をしたいのか分からないだけでなく、
こういった心が強い人も、アイデンティティが拡散している状態です。
さまざまなパターンがありますが、
といった感じです。
方向性を見失い、「努力したって無駄」という思いがあります。
真剣に悩んで、乗り越えることで、アイデンティティの拡散した状態から、確立し、次の心の成長「親密性」に進みます。
悩むことは、必要なことなのです。
この段階の人は、一見、アイデンティティが達成されているように見えます。
仕事で成功している人もいます。
年齢を重ねている人もいます。
しかし、自分の価値観が通用しない壁にぶち当たったとき、混乱し、防衛的な行動をとります。
柔軟な対応ができず、自分の価値観を押し通そうとするのです。
などと思い込んで、ただひたすら突き進みます。
そういう人でも、アイデンティティの危機といえるほどの悩みを経験していないなら「早期完了」の段階かもしれません。
おそらく日本人は、早期完了の人が多いのではないでしょうか。
日本はこのような文化なので、親の言うこと、先生の言うこと、一般的に良いと言われることに適応しがちです。
退職を迎えてから「自分の人生は一体何だったのか……」と悩む人もいます。
それまでに真剣に悩んでいたら、40年、50年という時間を捧げる前に、軌道修正できたかもしれません。
「悩まない方法」ばかり探し求める、そんな風潮もあるように思います。
悩むことも、大切なのです。
モラトリアムという言葉は本来、経済用語で、支払いの猶予期間をいいます。
心理学では「大人になる準備段階」を指します。
必要以上に長期間、モラトリアムに留まる状態を、精神科医・小此木啓吾氏が「モラトリアム人間」と表現しました。
そのため日本では特に、このような人は否定的に捉えられがちです。
ですが、自分と向き合い、模索することは、アイデンティティの達成に向かうには重要です。
近年は、転職しやすくなりました。
「早期完了ではいけない」と感じ、「自分らしさ」を求めているモラトリアムの段階の人が増えているように思います。
モラトリアムにも二種類あります。
モラトリアム人間、モラトリアム症候群といわれ、社会的責任を回避している状態です。
「これこそが生きる目的」と言えるものを探して、悩みつつ、行動を起こしている状態。
生きる目的だと断言できるものは、大きなテーマですから、そう簡単に出会えるものではありません。
それでも諦めずに、行動しつつ探し求めているのなら、それはポジティブなモラトリアムです。
その悩みは必要なのです。
深く悩んだ経験を乗り越えているので、自分の意思で選択できます。
環境に積極的に関与しながら、柔軟に対処できるのが特徴です。
言いなりになるわけでもなく、無気力になるわけでもない。
コミットしつつ、自分に合ったやり方で道を進みます。
他のアイデンティティの段階に比べて、自己評価が高く、親密な人間関係を築くことができます。
あなたはアイデンティティの4つの段階、どれに当てはまりましたか。
「これが自分だ」と、アイデンティティを確立したと思っていても、「人生の節目でまた何度も拡散が訪れる」と言った心理学者もいます。
人生の節目には、危機が訪れやすいのです。
アイデンティティの危機は、しっかり通過する必要があります。
悩むのは悪いことではありません。むしろ悩まないほうが心配です。
悩みといっても「何に、どのように悩む」のか。
悩むのが下手な人もあれば、「質のいい悩み」もあります。
↓
悩みを避けています。
悩む自分を否定しています。
↓
悩んでも変えられないことを悩み続けます。
自分を苦しめるだけの悩みです。
↓
すぐに解決できない悩みもあります。
むしろそういう悩みのほうが多いものです。
↓
自分だけで解決できない問題もあります。
人に尋ねて、解決の兆しがみえることもあります。
悩むのが下手な自分を変えたいと思うなら、例の逆をつぶやいてみましょう。
質のいい悩みに近づくはずです。
人は生まれ、幼少から青年、大人になり、老いて、死んでいきます。
身体も、心も成長してゆきます。
もちろん大切なことです。
しかし、もっと大きな悩みがあると思いませんか。
成長を続けた先にあるのは、死ねば灰になって消えてしまうという現実です。
大切な課題なのに、「考えたこともない」という人が多いようです。
「考えたってしかたない」とアキラメている人もいるでしょう。
その現実を受け入れた上で、生きる目的は何でしょう。
子孫を残すことでしょうか?
でも、その子孫がどこかで途絶えたら。
子どもを産まなかった人は、生きた意味はなかったのでしょうか?
誰かに影響を与えることでしょうか?
その人も亡くなってゆきます。
そう考えると、自分の存在する意味が小さく感じられるかもしれません。
これこそ、人生でもっとも重要な悩みではないでしょうか。
すぐに答えが出せなくても、この悩みから目を背けず、しっかりと悩む人は、
このように質のいい悩みに変化するでしょう。
結論から申し上げますと、
障がいのある人も健康な人も、
富める人も貧しい人も、
絶望に打ちひしがれている人も、
どんな人にも生きる意味があります。
それを教えられたのが、お釈迦様です。
人生でもっとも重要な悩みについて、お釈迦様に尋ねてみませんか。
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