幸せとは

幸せとは

片付けられない、捨てられないと悩んでいる人へ。モノにとらわれない生き方

【目次】

  1. 片付けられない解決法はシンプル。片付く2つの法則
  2. 片付けられない理由。「モノが有るのは幸せ」という思い込み
  3. 片付けられない思い込みを外す。モノが「有る」苦しみを自覚する
  4. モノを「お得にGETする」のが、最初の落とし穴
  5. 捨てられない理由。過去や未来に囚われず「今」を生きよう
  6. 捨てられない思い込みを外す。「足りない」マインドと「豊かさ」マインド
  7. モノにとらわれない生き方

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

今回はこんなお悩みについてです。

片付けられないのが悩みです。
モノを捨てなきゃと思うのですが、なかなかできません。

やる気がないわけではないのに、なかなかできないことってありますよね。
片付けが完了した状態を100点とすると、「捨てなきゃ、片づけなきゃ」と思っている時点で、50点くらい取れていると思います。

片付けができない深刻なケースでは、「乱れている」という認識がありません。

周囲は困っているけれど、本人は自覚がない。

そういう場合は、別のアプローチが必要になってきます。

「捨てなきゃ、片づけなきゃ」と思っているなら、キッカケがあれば、片付くときが来ると思います。

片付ける方法を調べていて、自分にしっくりくるやり方に出会うとか、
時間ができて、片付け始めたら波に乗って一気に進むとか。

50点は取れているのだから、あまり自分を責めず、焦らず、肩の力を抜いていきましょう。
この記事が良いキッカケになれば幸いです。

片付けられない解決法はシンプル。片付く2つの法則

絶対にモノを捨てなければならないわけではありません。

「片付けてスッキリと過ごしたい」願望があるなら、その願いを叶える手段としての「断捨離」があります。

「こうなりたい」理想が先にあって、具体的にイメージできると、アクションを起こしやすくなります。

理想のインテリアの写真をたくさん見るなど、「自分もこうなりたい」と思う気持ちを強めるのも有効だと思います。

まず目標ができる。その次に手段の話です。

「モノを捨てなきゃ」と思うのは、モノが多いからですね。
モノを持たない人に、「捨てなきゃ」ということはありません。

モノが少なければ、片付けもカンタンです。

片付けられない解決法は、ごく簡単に言えば、モノを多く持たないことです。

でも、モノが増えてしまいます……

モノが多くなるのは、なぜでしょう。
出ていくモノよりも、入ってくるモノのほうが多いからです。

入ってくる(買う・もらう)
出ていく(消費する・捨てる)

モノを増やさないようにするには、「引き算」をするだけ。

入る量 ― 出る量 = プラスにならないようにする

これ以上、モノが増えて面倒にならないようにするには、

(1)入ってくる量を減らす
(2)出ていく量を増やす

シンプルですが、この2つだけです。

それができたら、苦労しないですよ。

もちろんそうですよね。
まずはこの法則を頭に入れておくだけでも、購入するときにふと「買ったらモノが増えるけど、いいかな?」と考えて、買いすぎる行動の歯止めになります。

片付けられない理由。「モノが有るのは幸せ」という思い込み

2つの法則を実践するには、ある「思い込み」を解除するとよいでしょう。

有る → 幸せ
無い → 不幸

これを見て、あなたは「そうそう!」と思いますか?

金が有る → 幸せ
金が無い → 不幸
モノが有る → 幸せ
モノが無い → 不幸

もっと具体的にすると、

モノを買うのは楽しい/モノを捨てるのは苦しい
モノをもらうのは嬉しい/モノをあげるのはつらい
モノを得るのはいいことだ/モノを失うのは悪いことだ
モノが有るのは幸せ/モノが無いのは不幸

こういった「思い込み」があるから、モノが捨てられないのかもしれません。

もし、逆の考えの人だったら、どうでしょう。

モノを捨てるのは楽しい
モノをあげるのは嬉しい
モノを得るのはいいとは限らない
モノが有るのが幸せとは限らない

こういう人なら、身軽で、スッキリとした家に住んでいる気がしませんか?

無理に捨てようとするよりも、「思い込み」を解除するほうが、楽しく片付けることができます。

片付けられない思い込みを外す。モノが「有る」苦しみを自覚する

片付けられない理由の1つは、「モノを得るのは良いことだ」という思い込みがあることです。
この思い込みを外すには、モノが「有る」苦しみを自覚することから始めます。

モノが有るから、「迷い」が生じる。

服が1着しかなければ、迷いようがありません。
1000着あるとしたら、どれにしようか迷って、遅刻ギリギリになります。
服が5着であれば、迷う時間はずいぶん減ります。

モノをたくさん持つことで、迷いを生み、時間を浪費し、遅刻ギリギリになって焦りが生じます。

モノを持たなければ、なかった苦しみでしょう。

モノが有るから、「ケンカ」や「落ち込み」が生じる。

「汚いな、片付けてよ!」
「子どもが口に入れてるじゃん!」

こういうケンカや言い争いが生じていませんか。

誰から言われたわけではなくても、

「あーあ、部屋がぐちゃぐちゃだ」
「私ってなんでこんなにダメなんだろう……」

多すぎるモノを見るたびに、ため息が出ているかもしれません。

こういった「ケンカ」や「落ち込み」も、モノを持たなければ、なかった苦しみです。

たくさん「有る」から、苦しむこともあるのです。

モノを「お得にGETする」のが、最初の落とし穴

「有る」から苦しむ。
この事実が分かったら、次は具体的に、モノを持たない行動を考えてみましょう。

安い「から」買う。

ついやってしまいがちですね。
「お得にGETする」と聞くと、良いことのように思いますが、片付けられない苦しみを生む最初の落とし穴です。

本当に欲しいなら、高くても買うはず。
「安い」という理由で買うのは、本当は要らないということです。

高い「から」買わない。

本当に必要なら、苦労してお金を溜めてでも買うでしょう。
値札を見間違えて「うわ、こんなに高いなら買わなかったのに…」と思うなら、そこまで必要ではなかったのかもしれません。

部屋がすっきりしている人は、安い「から」買うことはしません。
必要だから、買います。
必要なものならば、高くても購入するでしょう。
値段で「買うか、買わないか」を決めません。

必要なものは買う。
必要ないものは買わない。

必要なものは、すぐに使用し、消費するので、溜まりません。
これだけで、片付いてスッキリした家が実現するでしょう。

どれも必要だから買ったつもりですが……

たしかに、何が必要で、何が不要かは、人によって感じ方が異なるので、判断に迷うかもしれませんね。

・使い切れないほど持っている
・同じ用途の物が複数ある
・ホコリを被っている
・存在を忘れていた
・他で代用できる

こういうモノは、「必要でない」と判断したほうがスッキリするでしょう。
「お得にGETした」つもりが、必要のないものにお金を使ったのです。

片付けられない苦しみは、「買うとき」に始まります。

「それってお得?」
「本当に必要?」

と、「買うとき」に立ち止まる習慣をつけたいですね。

捨てられない理由。過去や未来に囚われず「今」を生きよう

「今」必要なものだけを持つ。

それ以外は、買わないと決めること。

必要になった時に買えば大丈夫です。

片付けられない原因は、「過去」と「未来」にとらわれて、「今」を生きていないからかもしれません。

過去に囚われる

嫌な思い出のあるものも捨てない
→見るたびに思い出し、嫌な思いをくりかえし脳に刷り込むことになる。
良い思い出があるから捨てられない
→思い出しては感傷的になる。「昔はよかった」と思うと、今が苦しく感じられてくる。

「今」のあなたを、元気づけるモノを残しましょう。

未来に囚われる

「いつか使うかもしれない」

この「いつか」が曲者(くせもの)です。

「いつか」が来たときに、調達するのでは間に合わないのでしょうか?
たいていのものは間に合います。

「今」は、必要ないモノです。

再調達が難しいものだけを手元に残し、あとは捨ててしまって大丈夫です。
災害時の備蓄は、量を決めて、普段から使いながら保管する「ローリングストック」がオススメです。

「いつか」のために捨てずに取っておいても、ホコリをかぶり、劣化していきます。
「いつか」がやってきたときには結局、使えないことが多いのです。

それよりも「今」を気持ちよくスッキリと過ごしたいと思いませんか。

未来の不安のために、買い溜めすると、日頃からロスが増えて、お金が溜まりません。
「今」必要なものだけを買うようにすると、日常的に使うお金が減るので、お金が溜まりやすくなります。

「いつか」のときに、必要なものを買うお金ができます。

捨てられない思い込みを外す。「足りない」マインドと「豊かさ」マインド

あれが足りない、これが足りない
=「足りない」マインド

足りないマインドでいると、不安でモノを手放せません。
要らないものでも、どんどん溜め込んでしまいます。

あなたが次のような言葉をよく使うなら、足りないマインドになっているかもしれません。

・人から奪われた、損をした、搾取された、失った
・時間が足りない、お金が足りない、能力が足りない、協力が足りない
・あの人がこうしてくれない、配慮が足りない、あなたのせいで
など。

あなたの「足りない」マインドを通して世界を見ると、「これが現実だ」と感じるかもしれませんが、それはあくまであなたの見方に過ぎません。

苦しい現実があるのではなく、あなたの「心」が、あなたを苦しめています。

じゅうぶん足りている、自分にはたくさん「ある」
=「豊かさ」マインド

豊かさマインドの人は、たとえモノが無くても、豊かさを感じます。

・失った分、何らかの形で同じだけ「入ってくる」ものがある。損はしていない。
・人にあげても、減らない。与えると、むしろ増える。
・やりたいことがあればできる、いつでもできる、いつでも手に入る

「足りない」マインド、「豊かさ」マインドは、もともと『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著、1996年12月)の考え方です。正確に知りたい方は原著をお読みください。

「豊かさ」マインドに変えると、捨てられない思い込みが外れます。

捨てても、幸せは減らない。
捨てたぶんだけ、むしろ入ってくる。
失っても、大丈夫。
失うものは、何もない。

じゅうぶん足りている、自分にはたくさん「ある」と考えられると、今この瞬間から、満ち足りた気持ちになります。

モノにとらわれない生き方

「とらわれる」とは、漢字では「囚われる」と書きます。


   囚

人が、四角に囲われていますね。
「囚人」と使われるように、檻に入っているように不自由な様子です。

何かに「囚われる」とは、人を制限して苦しめる考え方です。

「モノを捨てなきゃ」
「良いモノを探さなきゃ」

モノを得て楽しんでいたはずが、モノに囚われて、苦痛になっていきます。

「モノが有る『から』苦しい」
「モノが無い『から』苦しい」

どちらも、モノに囚われています。

有っても無くてもいい。
有っても幸せ
無くても幸せ

こういう心になれば、モノにとらわれない生き方ができます。


お釈迦様は、すべての人は有っても無くても苦しんでいることを、「有無同然」と説かれました。

モノの有無、お金の有無、ひいては能力の有無、パートナーの有無、友達の有無……
有っても無くても、「憂き思い」は同じだと言われています。

ではどうすれば幸せになれるのでしょうか。
有無に関係ない「心の幸せ」があります。

仏教で説かれている心の幸せになると、

有っても幸せ
無くても幸せ

有っても無くても「幸せ」という意味の、「有無同然」になれます。

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この記事を書いた人

ライター:月見 草

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