人間関係

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他人の目が気になる原因は3つのうちどれ?心理カウンセラーが教える自信がつく方法

【目次】

  1. 他人の目が気になる原因1、周りの目が気になるなら、HSP(繊細な人)かもしれません
  2. 他人の目が気になる原因2、周りの目が気になるのは、すべての人が持っている心理
  3. 他人の目が気になる原因3、自分のバウンダリーが他人に侵入されていませんか
  4. 他人の目が気にならなくなる方法。2つの優先順位を考えれば自信がつく
  5. 他人の目が気になる自分自身は変わらなくても、自信を持って生きる方法

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

今回は「他人の目が気にならなくなる方法」をお伝えします。

仕事で周りの目が気になり、ビクビクします。
先輩がムッとした表情を見せると、落ち込んでひきずってしまいます。
先輩が他人と話していると「私のことを悪く評価しているのではないか」と不安になり、周りの目がどんどん気になってしまいます。
どうしても自信がもてません。
周りの目が気にならなくなる方法はないでしょうか。

周りの目が気になると、家に帰ってもグルグル考えて、疲れがとれなくなりませんか。
疲れがたまると、心理的に不安や恐怖が生じやすくなり、なおさら周りの目が気になってしまいます。

そこで、他人の目が気になる主な原因を3つ紹介します。
どの心理に当てはまるか、考えてみてくださいね。

そのあと、対策の方法を2つ紹介します。
周りの目が気にならなくなれば、家では他人のことを忘れてゆっくり休息できます。
仕事の効率が上がり、自信をもてるようになるでしょう。

周りの目が気になる自分自身は変わらなくても、自信を持てる方法をお伝えします。

他人の目が気になる原因1、周りの目が気になるなら、HSP(繊細な人)かもしれません

5人に1人は、HSP(繊細な人)です。
周りの目が気になる原因は、人より感性が細やかだからかもしれません。

繊細といっても、心が弱いのではありません。

テレビに例えて説明しましょう。

8Kテレビ(3300万画素)は、フルハイビジョン(200万画素)より、映像が鮮やかです。
そのぶん、白髪やシミ・しわなど細部まで映し出されて、気になってしまうでしょう。

HSPとは、高画質テレビのようなものです。

生まれつき人より高精緻な感覚をもつので、一瞬みえた相手の表情や、声のトーン、ニュアンスを細かくキャッチします。
周りの人にとっては気にならないことでも、気になってしまいます。

高性能テレビは、弱いわけでも、悪いわけでもありませんね。
むしろすばらしい性質です。

ただ、高画質なほど電気代がかかるように、敏感なほど脳が情報を処理するのに多くのエネルギーを使います。

周りの目が気になってグルグル考えてしまう原因は、細かな情報を処理しきれていないだけなのです。

他人の目が気になる原因2、周りの目が気になるのは、すべての人が持っている心理

「私は繊細ではないけど、周りの目が気になります…」
もちろん、誰でも周りの目が気になることがあります。

他人の目が気になる原因は、仏教では「名誉欲」といい、みんなが持っている心理だと言われます。

そう聞くと、
「そんなに目立ちたいとは思っていません」
「私がそんな名声を得られるとは思っていません」

という人がいます。

自分から立候補して目立ちたい心。
偉業を成し遂げて表彰されたい自己顕示欲。
そういう心理だけを思い浮かべるのかもしれませんね。

実はもっと身近なもので、みんなが持っている心理です。

たくさんの「いいね」がほしい
相手から「しっかりした人」だと思われたい
周りから良い評価をつけてほしい

「相手から~と思ってほしい」「周りから~と思ってほしくない」と言い換えられるものは、すべて「名誉欲」に含まれます。

周囲の目が気になる原因は、「他人から悪く思われたくない」という名誉欲なのです。

他人の目が気になる原因3、自分のバウンダリーが他人に侵入されていませんか

バウンダリーとは、自分の境界線のことです。
人には「ここまでが自分の○○」という範囲があります。

身体なら「ここまでが自分自身」とわかりやすいですし、持ち物は「これは自分の物」とはっきりしています。
場所もだいたい「ここまでが私の場所」とわかるでしょう。

目に見えない心理も含まれます。これはちょっとわかりづらいかもしれません。
自分の考え、自分の思い。「これが自分自身の気持ち」というものがあります。

自分自身の中に、相手が土足でズカズカ入ってくると、不安や怒り、恐怖、モヤモヤが起きます。

人の目が気になる原因は、「自分」が侵害されているからではありませんか。

【バウンダリーの侵害例】

「あなたは○○だ」と批判される(行動注意でなく人格否定)
八つ当たりされる
いつも、自分だけが思ったことを言えない
本来お互いにやるべきなのに、自分がやって当然と思われ、感謝もされない
休みを取らせてもらえない
自分の外見について批評される
自分の持ち物をじろじろ見られる、勝手に使われる
「嫌です」と言えない雰囲気

他人が侵入してきているなら、不安で相手の目が気になるのも当然です。

自分が弱いからではありません。不当な扱いを受けているだけです。

他人の目が気にならなくなる方法。2つの優先順位を考えれば自信がつく

エネルギーを削ってくる「あの人」のことで頭がいっぱい。
これまでに挙げた3つの原因に共通するのは、あなたにとって「あの人」が「最重要事項」になっていることです。

本当にその人は、人生において最も大切ですか?

「自分自身でも、あの人にとらわれすぎてると思ってます。他人の評価なんて考えないように頑張っているのですが…」

心理学的には「あの人について考えないようにしよう」とすればするほど、考えてしまいます。

これを『シロクマ効果』といいます。心理学実験で、映像を見せながらシロクマのことを以下のように指示しました。

Aグループ「覚えておいてください」
Bグループ「考えても考えなくてもいいです」
Cグループ「絶対に考えないでください」

1年後、シロクマについて詳しく覚えていたのはCグループでした。

考えないようにする方法は、失敗します。むしろ記憶を強化するので、ずるずる引きずります。

「じゃあ、どんな方法があるんでしょうか」

周りの目が気になってしまう自分自身は変わらなくても、自信を持てる方法が2つあります。

他人の目が気にならなくなる方法1、人間関係に優先順位をつける

他人の目が気にならなくなる方法1つ目。人間関係に順番をつける方法です。

思いつく人の名前をすべて書き出してください。
全員書けたら、5段階のレベルに分けてみましょう。

5 もっとも大切にしたい人、自信をもらえる人
4 長くつきあっていきたい人
3 仕事をする上でつきあう必要がある人
2 可もなく不可もない人
1 エネルギーを削られる人、自信を奪われる人

自信をつけるには、当たり前ですが、自信をもらえる人と接することです。

案外、当たり前のことは忘れがちです。
自信を削いでくる人とばかり接してしまっていませんか。

特に、原因3で挙げた「バウンダリーを侵入してくる人」に対しては、相手と距離を置く、上司に相談するなど、適切な対処をして原因を取り除けば、やがて周りの目が気にならなくなります。

大切な人は、あなたを尊重してくれるので、自信がつきます。

周りの目が気になるとき、誰と接すれば自信をもらえるのか、一度じっくり考えてみましょう。

他人の目が気にならなくなる方法2、価値観に優先順位をつける

他人の目が気にならなくなる方法2つ目。価値観に順番をつける方法です。
いま大切にしたい価値観はなんですか?

たとえば…

・自分自身が健康でいる
・家族と過ごす時間を充実させる
・仕事の目標達成を一番に考える
・仲間との穏やかな関係をつくる
・休日の自由を満喫する
など

いま大事に思うベスト3をあげてください。

自分の価値観に沿った行動をするほど、自信がつきます。

特に、原因1で挙げたHSPの人は、五感を使って脳を休ませる、ひとりで落ちつける時間を積極的にとる、などを大切にしたらよいでしょう。

あなたにとって大切なことを常に思い出しましょう。
気になっていた他人のことは、いつのまにか忘れるようになります。

他人の目が気になる自分自身は変わらなくても、自信を持って生きる方法

「他人の目を気にしないようにする」と思うほど、「また他人の目を気にしてしまった」「周りの目ばかり気にする自分はダメだ」と自信をなくしてしまいます。

自分自身をコントロールするのは難しいですね。

スティーブン・R・コヴィー博士著『7つの習慣』第三の習慣には、

自分自身を律することができない一番の問題点は、自分自身の優先順位が、深く心と頭に植えつけられていないこと

と書かれています。

他人の目が気になってしまうのは、自分が弱いからではなく、自分自身の優先すべきことが、深く心と頭に刻み込まれていないからなのです。

「自分の人生で優先すること、かぁ…。考えてもあまりわからない…」

たしかに、忙しい毎日を生きていくのがやっとで、自分の人生で大事なことは何か、すぐにはわからないかもしれません。

でも、わからないままにしておいたら、「とりあえず今のまま」が続いていってしまうでしょう。

他人と関わらずには生きていけませんから、周りの目が気になる悩みはなくなりません。
自信をつけて生きていくことはできないでしょう。

『7つの習慣』には、重要事項を優先する本質は、

感情を目的意識に服従させる

ことだと書かれています。

目的はなにかが分かれば、感情は後からついてきます。

人生において「大事なもの(目的)」を優先して生きましょう。

この記事を書いた人

ライター:月見 草

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