人間関係

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書けばいいってわけじゃない!実践 心をつかむ言葉術とは?

こんにちは、佐藤です。

相手に何かを伝えようとするとき、うまく伝わらないことってありますよね。

話すときに主語を忘れて話してしまったり、1回話しただけでは伝わらず、同じ話を2回言ってやっと伝わったり…。

そんな経験をしてきたことで、「自分は話すのがうまくないんだなぁ」と自覚するようになりました。

「しっかりと説明をしたはずなのに、何で伝わらないんだろう。伝えるのに何が足りないんだろう」

「面白い話を人に伝えたけれど、手応えがない。うまく伝えられなかったかな?そもそも面白くなかったかな?」

「分かりやすく話すことを心掛けているが、どうすればもっと相手に話が伝わるのだろう…」

などと思っていたときに見かけて手にとったのが、『コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術』(ダイヤモンド社 著者:阿部広太郎)です。

今回はこの本を通して「人に伝える時の心構え」を紹介します。

「感動する仕事」を 人事からコピーライターに転身した著者

著者である阿部広太郎さんは、現役のコピーライターです。

コピーライターとは、企業が売り出す商品を宣伝するためのキャッチコピーなどを作成する職種のことです。

阿部さんは、もともと、株式会社電通の人事局に配属されました。

ですが、企画職を目指す学生向けのインターンシップのお世話をしていた際、一生懸命にプレゼンをする学生たちに阿部さんが影響され、「感動する仕事がしたい」と思い、コピーライターになりました。

多くの人の心を動かす言葉は、どのようにして生み出せばよいのか。

本書では、コピーライターじゃなくても知っておきたい“心をつかむ言葉の作り方”が紹介されています。

「明太子」と言わずに、明太子を売る?言葉選びの重要性

本書で心に残ったことは、「ニューヨークで明太子を売る」というエピソードでした。

福岡出身のレストランオーナーのオカジマさんは、ニューヨークで経営している博多料理店で、お店のメニューに明太子を「God roe(タラの卵)」と出したところ、実際に食べていないお客さんから酷評されました。

アメリカでは、魚の卵を食べるという文化がなく、美味しいイメージが湧かずに敬遠されてしまったのです。

美味しい明太子をどうしたら、アメリカの人たちに受け入れてもらえるか。

店主のオカジマさんは、明太子の名前を「God roe」から「HAKATA Spicy Caviar(博多スパイシーキャビア)」に変えました。

すると、爆発的なヒットを記録しました。

ヨーロッパを中心に愛される高級食材のキャビアはアメリカでも知られ、愛好する人も多い。

明太子そのものは変わっていないが、お客さんの心の動きを考察し、言葉を変えることで、人の行動が変わる。

それは、「人が言葉を食べている」ということだとオカジマさんは気づいたそうです。

「食べる」ということは、自分の身体に取り込むことです。

取り込む言葉は、とても大きな影響力を持っています。

私は最近、とある雑誌で聞き違いをテーマにした文章を読みました。

下手の横好きで、相撲が好きな男がいたが、毎日全敗であった。

その男は、いつも相撲で負けたと奥さんに報告していた。

しかし、ある日、奥さんに「一回戦は相手が勝ったけど、二回戦では俺が負けた」と伝えると、それはそれは良かったねえと奥さんは喜んだという。

ぼんやり聞いていると、一回戦は勝ったように聞こえますが、本当はどっちも負けています。

事実を伝えることは大事ですが、マイナスな結果をマイナスな言葉(負けた)で表現するとどうしても気持ちが沈んでしまいます。

嘘をつくことは良くないことですが、そうではなく、捉え方、ポジティブな言葉(勝った)を入れるだけで相手の受け取る印象も良いものに変えることができます。

言葉を選ぶことは、大事なんですね。

一人一人同じものを見ていても、見方は人によって違う

本の著者である阿部さんは、記事を書くことは、ただ「まとめること」ではなく、その場の空気感も含めて、その人が何を伝えたかったのか、言葉の奥にある思いまで汲み取り構成すること、それが記事を書く際の心構えと知らされたそうです。

本書を読んで、実際に話す時や書くときに、言葉だけを並べるのではなく、その場の情景が浮かんだり、そのときに自分が抱いていた気持ちが伝わるように自分の言葉を磨いていきたいと思うようになりました。

人に何かを伝えるとき、「なんとなく」だと伝わりません。

同じものを見ていても、自分と相手では見方が異なります。

どうすれば、相手に伝わるか。

どうすれば、相手の意識を変えることができるか。

相手と自分の違うことに配慮して話すことを心掛けていきたいですね。

この記事を書いた人

Webライター:佐 藤

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