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フランスで高まる日本文化への関心|海外行くなら知っておきたい「因果応報」

こんにちは、齋藤勇磨です。

秋はワインがおいしい季節です。

ワインと言えばフランスのボルドー、ということで、ボルドーに住む知人に、話を聞きました。

横浜出身の村田景子さん(41・仮名)は、現在、ワインの名産地・フランスのボルドー郊外に住んでいます。

村田さんに、コロナの影響と、今、関心の高まっている日本文化について尋ねたところ、「へぇ~」と驚く深イイ話が聞けました。

国際結婚、ボルドーに移住

村田さんは、学生時代、ボランティアのために3週間滞在したドイツで、現在のご主人と知り合いました。

意気投合して結婚し、日本で暮らし始めた村田さん夫妻でしたが、平成23年の東日本大震災を機に、大きな変化が訪れます。

「フランスは、地震がほとんどない国ですし、原発の事故もあって驚いたのでしょう。事故の直後、仕事から家に戻ると、夫がスーツケースを出して帰国の準備をしていました」。

予期せぬ夫の強い希望で、村田さんは急遽、フランスに移住することになったのです。

以来8年間、村田さんは、3人の子育てをしながら、現地で書道や日本語を教えています。

海外で起きる仏教ブーム

フランスでは、日本文化に対する関心が高く、「特に、日本の宗教・仏教について尋ねられることが増えました」と村田さんは言います。

海外では近年、仏教ブームが起きているといわれます。

アメリカ・ニューヨーク州ではリゾート施設が次々と仏教の施設に変わったり、ハリウッドの有名俳優や世界的な起業家たちが、

「仏教は素晴らしい宗教であり、哲学でもあります。私は徐々に学んでいるところです。もっと深く理解できるように学び続けていきたい」
(実業家 マーク・ザッカーバーグ)

などと発言しているのです。

宗教を人生観の根本に置くヨーロッパでは、個人が宗教を持つのは当然であり、よく尋ねられるそうですが、村田さんは、「仏教について考えたこともなかった」と言います。

仏教国の日本人は、日本語や文化、習慣の至るところに仏教精神が浸透しているにもかかわらず、身近なために、かえってその魅力に気づいていないのかもしれません。

コロナ禍でボルドーワインにも大きな影響

今年に入り、フランスでは新型コロナウイルスの影響で、外出が大きく制限されました。

米ジョンズ・ホプキンス大学によると、フランスでは43万3000例あまりの症例が確認され、うち3万1000人以上が死亡しました。

全土の厳格なロックダウン(都市封鎖)でいったんは症例数が減少したものの、ここへ来て新規の症例数が急増しつつあります。

全土のロックダウンが解除されて夏を楽しむ若者が繰り出したことを受け、大都市圏で入院患者が増加しているのです。

ボルドーも、その一つで、感染拡大防止対策が強化されています。

「いちばん下の娘は柔道を習っていますが、接触の多いスポーツとして、練習がすべて禁止になり、残念がっています」

主要産業のワインの取引もコロナ禍のために低迷し、経済的にも苦しい人が町にあふれるようになったと言います。

今こそ、根っこを深く

「おいしいブドウを育てるには、環境が大事だと聞いたことがあります」と村田さんは語ります。

そう聞くと、「栄養の豊かな土地のほうがよいのかな」と思うでしょうが、実際には、痩せた土地のほうが、よいぶどうが育つそうです。

ボルドーは、雨が少なくて昼夜の気温差が大きい、過酷な環境で、土地は痩せており、水ハケが良くて砂混じりの土壌です。

土壌の養分が少ないと、ぶどうの木は栄養を求め、枝葉は育たず、地中深くまで根を張り巡らします。

地中深くに張った根は、雨水を吸いすぎることなく、ミネラル分をたくさん含んだ地下水を吸収することができ、芳醇な味わいを凝縮した実をつけることができる、といわれているそうです。

「何も咲かない寒い日は、 下へ下へと根をのばせ。 やがて大きな花が咲く」

この言葉は、マラソンランナーの高橋尚子さんが座右の銘として紹介し、有名になりました。

こんな大変なときこそ、人間にとっての根っこが深くなります。

「不必要にクヨクヨしたり、他人を責めたり、自分を傷つけるような心境にならず、ブッダの言葉に耳を傾け、人生の基盤となる大切なことを勉強しよう」。

コロナの影響で外出できないこともいい機会だととらえ、4月から、ネット上の仏教講座で学び始めました。

フランス人のよく使う口ぐせとは?

「今年に入り、特によく聞かれた、フランス人の口ぐせがあるんです」と村田さんが教えてくれました。

その言葉とは、「C’est pas moi」(セ・パ・モア)。

これは、「私のせいじゃないよ」という意味です。

フランスは、文化のベースにキリスト教の影響が大きく、運命のすべては神によって決められるのだから、自分の行いと関係ない、と信じている人が多いのです。

「この世で悪いことをしたら、死後に罰を与えるというのがキリスト教の神であり、神に祈って懺悔すれば悪いことを許してもらえる、と言います」。

村田さんは、そんなフランス人の口ぐせに、違和感を覚えたそうです。

それが受け入れられないのは、自分が日本人だから?では、日本人の心のルーツとは何なのか?

そう悩んでいた村田さんが、講座で、最も引き付けられたのは、因果の道理だといいます。

仏教では、今の自分の運命は過去の自分の行為が生み出したものであり、今の行為が未来の運命を生み出すのですよ、と教えられています。

その運命の法則を仏教では「因果応報」という言葉で表しています。

「日本人的な考え方は、仏教から来ていると知りました。『花咲かじいさん』なんか因果応報そのもの。フランスに来たからこそ気づかされたことです」

外務省の統計によると、海外に住む日本人の数は134万人近くいます。

村田さんは、「海外で異文化に触れた日本人ほど自分の考え方のルーツに興味を持ちます。仏教への関心は日本以上かもしれません」と語っています。

村田さんの話を聞いて、「もっと詳しく知りたい!」と関心を持たれた方のために、15通のメールと小冊子(PDF)を用意しました。

ブッダの教えに明らかな本当の幸せについて、誰でも分かるような文章で、丁寧に解きほぐして解説されています。

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この記事を書いた人

ライター:齋藤 勇磨

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