コラム

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将棋から人生を学ぶ。「先が読める人」になる極意

【目次】

  1. 失敗は「先が読めなかった」から起きる
  2. 私があるとき急に「先が読める」ようになった理由
  3. 「将棋が上達する人、しない人」の違い
  4. 人生における王将とは。「これ一つ果たせば、人生悔いなしと言える目的」

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

今回は、秘蔵ネタ「将棋から人生を学ぶ」です。

「なんでカウンセラーが将棋の話?」と思われるでしょう。じつは私、高校全国大会でベスト3位に入る実力でした。月刊誌『将棋世界』や北日本新聞などにも載っています。

藤井聡太棋聖が将棋ブームを巻き起こしている今、将棋を通して、人生のお悩み解決といきましょう。

失敗は「先が読めなかった」から起きる

将棋好きな人と話をすると、必ず出てくるお悩み。それは

「もっと先が読めるようになりたい!!」

先が読めるようになりたい理由。それは、どれだけ先が読めるかで、勝敗が決まってしまうからです。

AIコンピュータは何手先が読めるかで“強さ”が決まります。藤井聡太さんが初・棋聖タイトル獲得となった対局では、現在(2020年7月)最強コンピュータ将棋ソフト「水匠」が6億手分析、28手先まで読んだ最善手を、藤井さんは23分で発見しました。

将棋が強い人 = 先が読める人

先が読めるようになりたいですね~

「先が読めるようになりたい」という願いは、将棋に限った話ではないと思います。

□仕事で上司から「もっと先を考えろ」と言われた。
□外出先で突然、雨が降ってきて…「あーあ、雨だとわかっていたら傘を持ってきたのに」
□急に離婚を切り出された。こうなるとわかっていたら、もっと優しい言葉をかけたのに。

失敗は「先が読めなかった」から起きます。
先が読めて「こうなるとわかっていたら」、別の選択をして、失敗を回避できたからです。

将棋はもちろん、人生においても先が読めると、行動のひとつひとつが意味をもち、後悔のない選択ができます。

私があるとき急に「先が読める」ようになった理由

藤井聡太棋聖は小学4年生のときすでに「名人に勝つ!」と宣言する一方、「尖閣諸島の問題」「南海トラフ地震」「原発」にも関心があったそうです。将棋だけでなく社会問題にも、先見の明があったようですね。

あなたも「先が読める人」になりたくはありませんか。

「先が読めるって、生まれ持ったセンスなんじゃない?」
「能力の問題だから、自分にはムリ。先が読めるようになんてならないよ」

そんな声が聞こえてきそうですね。
実はポイントさえわかれば、誰でも先が読める人になれます。

私も将棋が弱かったとき、負けて負けて、悔しくて何度も泣いて、「どうしたら先が読める?」「やっぱり私にはムリなのかな」と思っていました。

でも、あるとき急に将棋が強くなったんです。

なぜ負けてばかりいた私が、一気に強くなったのか。
それは「将棋が上達する人、しない人」の違いを発見したからです。

「将棋が上達する人、しない人」の違い

「将棋が上達する人、しない人」

その差は単純明快、

「王将をめがけているか」

これひとつなんです。

「なぁんだ、そんなの誰でも分かるよ。バカにしてるの?」と思われるでしょう。
「王将を取れば勝ち」というルールくらい、小学生でもわかります。

ところがこれがバカにできないんですね。

王将は一番大事な駒ですから、厳重に囲われていて、そう簡単には取れません。
そこで「まずは手近な駒から順に取ろう」とします。

将棋の初心者は、飛車や角行を取りたい。つい王将より大駒に目が行ってしまいます。
「やった、飛車をとって駒得!」と喜んでいるうちに自分の王将を取られていた…。そんな調子で負けてしまいます。

「王将をめがけていたはずが、いつのまにか他の駒に気を取られていた」

どうしてもこうなってしまうんですね。

「へぼ将棋 王より飛車を 可愛がり」

という格言まであります。

将棋の上級者になれば、王将ひとつ狙いにいく気迫は強くなります。
たとえ上級者同士の戦いであっても、結局は「王将をめがける度合い」の差が、勝敗を分けます。

本当に強い人ほど、王将に近づくためなら、飛車や角行はいとも簡単に捨ててしまいます。駒得できるところでも、王将以外には目もくれません。

将棋が上達する人=王将ひとつ、めがける人
将棋が上達しない人=他の駒に気を取られてしまう人

「あれ、先が読めるって話はどこへいった?」と言われそうですね。

先が読めることと、王将ひとつをめがけること。この二つは同じです。
当たり前ですが、最後は必ずゲームが終わりますよね。
勝敗は「王将ひとつ取るかどうか」で決まります。他の駒をぜんぶ持っていても、王将を取られたら負け。何も持たなくても、王将ひとつ取れば勝ちです。

どんなに30手先がどうなるかわかっても、王将から離れていってしまうようでは、「先が読める人」とは言えません。

先が読める人 = 最速で王将に近づく方法を考える人

先が読める人になるポイントは、王将ひとつをめがけて、最速で王将に近づく方法を考えることです。

先が読める人になるポイント
「王将ひとつをめがけて、最速で王将に近づく方法を考えること」

このポイントを発見したとき、私は急に「先が読める」ようになりました。

人生における王将とは。「これ一つ果たせば、人生悔いなしと言える目的」

「将棋が上達する人、しない人」の差は、「王将ひとつ、めがけているか」でした。

人生も同じことが言えます。

□目の前の家事や仕事に追われ、同じことの繰り返しで人生が過ぎていくと感じる。
□それなりに恵まれているけど、心からの充実感がない。
□休日の趣味だけが楽しみ。そのひとときが終わると、またつまらない現実に逆戻り。

あなたにもこんな気持ちがあるなら、目の前の飛車や角行ばかりを追いかけてしまっているのが原因です。

あなたがこれから王将(これ一つ果たせば、人生悔いなしと言える目的)を知れば、「何のために、今、これをやるのか」自信をもって言えるようになります。
目的に向かう一日一日、一手一手が、かけがえのない充実した時間となります。

たとえあなたの人生にピンチがやってきても、王将めがけて進んでいるので、何を大切にして、どんな手を打つべきか答えが出せるでしょう。
震災に遭っても、コロナ感染症が広がっても、めざすべき目的が明確であれば、最後まで諦めずに乗り越えてゆけます。

王将 = これ一つ果たせば、人生悔いなしと言える目的

将棋と同じように、最後は必ず人生というゲームが終わります。
人生の目的(王将・最終地点)から逆算して行動すれば、後悔のない人生になります。
しかし、人生の目的がぼんやりしている人が多いかもしれません。

「私は人生の目的、はっきりしているよ」と言う人でも、王将だと思い込んでいただけで、じつは他の駒だった、なんてオチはよくあります。

人生における飛車・角行は、マイホームや家族、事業の成功、貧しい人のための学校建設、社会貢献などです。
人生における金将・銀将は、いい給料や地位、モノやお金に恵まれることなどでしょう。
人生における桂馬・香車は、目の前の人間関係や、資格取得、学校卒業など。

どの駒も「王将を勝ち取る」たったひとつの目的を果たすために、必要なものばかりです。
ですが、どれも「王将」ではありません。

これらの駒があなたの手元にたくさんあったとしても、本当に目指すべき「王将」がぼやけていたら、最終的には後悔してしまいます。
たとえこれらの駒がなかったとしても、本当に目指すべき「王将」を知っていれば、人生の勝利者(幸せ)になれるのです。

本当に目指すべき「王将」 = 人生の目的

もしあなたが今、人生の目的がわからないなら、今、明確にしてもらいたいと思います。
人生の目的を知るのが早いほど、当然、目的を早く達成できます。

もしあなたが「人生の目的がわかっている」と思うなら、本当に合っているか、答え合わせをしてみてください。

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この記事を書いた人

ライター:月見 草

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