こころ

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自信がない原因と、ホンモノの自信をもつ方法

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

子供のころ、「もっと自信をもちなさい」と言われた経験はありませんか。あなたが今も「自信がない」ことで悩んでいるなら、その悩みは解消できます。

【目次】

  1. 「自信がない」と言っているあなたの魅力
  2. 「自信がない」と言うあなたが欲しているもの
  3. 能力の自信よりも大切な「存在の自信」
  4. 数字に置き換えられる自信は、崩れやすいもの
  5. 比較しない幸福、どんなときにも失うことのない揺らぎない自信

「自信がない」と言っているあなたの魅力

「自信がない…」と悩んでいる人と話していると、「悩みはつらいだろうな。だけど、謙虚な感じが魅力的だな」と感じます。逆に、自信満々な人と接すると、「緊張するなぁ。それにちょっと、ペースについていけないな…」と不安になることもあります。

周囲から見れば、あなたが思っているよりずっと、あなたは魅力的な存在だと思います。

それに「自信をもちたい」と口では言っていても、それは幼いころから周囲に言われて、「自信は必要なスキル」だと思い込んでいるだけかもしれません。

自信がない原因の一つに「周囲の期待に応えようとし過ぎてきた」ということがあります。あなたも「もっと自信つけなさい」と言われて、その期待に応えようとし過ぎてきたのではありませんか。

「自信つけなきゃーってずっと言ってきたけれど、私が本心で求めているものはなんだろう」と、一度考えてみてください。

「自信がない」と言うあなたが欲しているもの

「自信をつけなきゃ」と思ってしまう理由の一つに、「自信をもっている人は、悩みがなさそう」と思っていることが挙げられます。あなたが欲しているのは「自信」そのものよりも「悩みが減ること」「安心感」のほうかもしれません。

あなたが求めている「安心」とは、どんなことでしょうか。
たとえば…

自分が安心できる環境をととのえて、信頼できる仲間と過ごし、素の自分でいられること。

自分らしく、のびのびと素の自分でいられたら、安心感がありますよね。

こんなのはどうでしょう。

今の自分にマルをつけて、「アレがダメ、コレがダメ」と言うのをやめてみる。

自分なりの安心感を見つけることができれば、毎日がもっと楽しく、ラクに生きることができます。
そうやって肩の力を抜いて生きているうちに、自信は後からついてきます。

たとえば、私が大切にしているのは「審美眼(しんびがん・美を識別する能力)」です。誰に対してもその人のステキなところを見つける、というのをモットーにしています。

「自信をもちたい!」と考えて行動していると、私はどうしても「あの人より成績が上になった」「平均より上だから大丈夫」と他人と比較してしまいます。そうやっていると、他人の良いところが見えなくなり、かえって自分らしさを見失うなぁ、と感じるのです。だから私は、自信をもつことより、審美眼を発揮する自分にマルをつけることにしました。

能力の自信よりも大切な「存在の自信」

自信には(1)能力の自信(2)存在の自信 の2つがあります。

一般的に言われる自信は、たいてい能力の自信です。「自分はこれができる」と思ったり、何ができるわけでなくても「とにかく自分はできる」と思ったりすることです。

でも、生きていく上で重要なのは、能力の自信よりも「存在の自信」です。存在の自信とは、まさに「安心感」のこと。「私はここにいていい」「私はちゃんと愛されている」「居場所がある」と安心できる感覚です。自己肯定感とも言われます。

能力には自信があっても、存在の自信がないと苦しい人生になります。

能力の自信が無くても、「まぁいいか」「だいじょうぶ」と安心して生きている人もいます。

自分が「自信をもつ!」と決意することも大切ですが、環境はもっと大切です。責められ続けたり、冷たく扱われたり、疎外感ばかりだったりすれば、存在への自信がなくなってきてしまいます。そういう環境からは離れて、自分が安心できる場所を探すことも、自信をもつには大切なことです。

仏教では、人の心を「機」と言います。すべての機械は外から働きかけられて、はじめて動き出しますよね。ちょうどそのように、人の心も、外からの作用によってどうにでも動き出すので「機」と言われるのです。

信頼できる仲間が頑張っているから、心から「自分も頑張ろう」という気持ちが湧き上がってくる。
尊敬する先生の言葉によって、感銘を受け、「こんな生き方をしたい」と思った。

こんなふうに、心から思える気持ちを大切にして、いい影響を与えてくれる環境に身を置きたいですね。

数字に置き換えられる自信は、崩れやすいもの

自信がない原因についてお話ししましょう。

能力の自信はたいてい数字に置き換えられます。収入、成績、IQ、身長、体重、健康診断の数値、「いいね」の数など。そこから進展して、車の値段、バッグの値段、マイホームが何坪ある、貯金がいくらある、など…。

「自分自身の価値はどれくらいだろう」というと、数字に置き換えられるもので考えがちです。学校も企業も、数字で比較することを重視していますから、私たちも数字というモノサシで計られることを自然と受け入れてしまっています。でも…

平均以下だと不満。平均以上になっても一時的な安心。上位になれば失う不安いっぱい。

数字だらけの人生では、いつまで経っても安心を確立することができません。
これが、自信をもてない原因です。

それに、「これだけあるから大丈夫」と自信があるように思って安心している人も、何かのきっかけで能力や物を失ったとき、すべてを失ったような感覚になってしまいます。

自分の居場所や自信(自分を信じること)まで数字で考えるのは、もうやめませんか。

比較しない幸福、どんなときにも失うことのない揺らぎない自信

比較して感じる幸福を「相対の幸福」と言います。
それに対して、仏教では「絶対の幸福」があると言われます。

なにかと比較して感じる幸福はいつも不安がつきまとい、本当の安心は得られません。「絶対の幸福になることこそ、人生の目的なんだよ」と仏教では言われています。

仏教で学べる「絶対の幸福」とは、自己肯定感(存在への自信)とも異なります。自己肯定感は生活していくうえで安心を与える大切なものですが、高まっても、また下がることもあります。「絶対の幸福」は、どんなことがあっても崩れないものです。

自信がなくて苦しいとき、自己肯定感がなくて生きづらいとき、あなたに必要なのは絶対の幸福を知ることです。この機会に、「比較しない幸福」「どんなときにも失うことのない幸せ」について、学んでみませんか。


(絵・ふみか)

この記事を書いた人

ライター:月見 草

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