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今回はこんなお悩みについてです。
やる気がないわけではないのに、なかなかできないことってありますよね。
片付けが完了した状態を100点とすると、「捨てなきゃ、片づけなきゃ」と思っている時点で、50点くらい取れていると思います。
片付けができない深刻なケースでは、「乱れている」という認識がありません。
そういう場合は、別のアプローチが必要になってきます。
「捨てなきゃ、片づけなきゃ」と思っているなら、キッカケがあれば、片付くときが来ると思います。
片付ける方法を調べていて、自分にしっくりくるやり方に出会うとか、
時間ができて、片付け始めたら波に乗って一気に進むとか。
50点は取れているのだから、あまり自分を責めず、焦らず、肩の力を抜いていきましょう。
この記事が良いキッカケになれば幸いです。
絶対にモノを捨てなければならないわけではありません。
「片付けてスッキリと過ごしたい」願望があるなら、その願いを叶える手段としての「断捨離」があります。
「こうなりたい」理想が先にあって、具体的にイメージできると、アクションを起こしやすくなります。
理想のインテリアの写真をたくさん見るなど、「自分もこうなりたい」と思う気持ちを強めるのも有効だと思います。
「モノを捨てなきゃ」と思うのは、モノが多いからですね。
モノを持たない人に、「捨てなきゃ」ということはありません。
片付けられない解決法は、ごく簡単に言えば、モノを多く持たないことです。
モノが多くなるのは、なぜでしょう。
出ていくモノよりも、入ってくるモノのほうが多いからです。
モノを増やさないようにするには、「引き算」をするだけ。
これ以上、モノが増えて面倒にならないようにするには、
シンプルですが、この2つだけです。
もちろんそうですよね。
まずはこの法則を頭に入れておくだけでも、購入するときにふと「買ったらモノが増えるけど、いいかな?」と考えて、買いすぎる行動の歯止めになります。
2つの法則を実践するには、ある「思い込み」を解除するとよいでしょう。
これを見て、あなたは「そうそう!」と思いますか?
もっと具体的にすると、
こういった「思い込み」があるから、モノが捨てられないのかもしれません。
もし、逆の考えの人だったら、どうでしょう。
こういう人なら、身軽で、スッキリとした家に住んでいる気がしませんか?
無理に捨てようとするよりも、「思い込み」を解除するほうが、楽しく片付けることができます。
片付けられない理由の1つは、「モノを得るのは良いことだ」という思い込みがあることです。
この思い込みを外すには、モノが「有る」苦しみを自覚することから始めます。
服が1着しかなければ、迷いようがありません。
1000着あるとしたら、どれにしようか迷って、遅刻ギリギリになります。
服が5着であれば、迷う時間はずいぶん減ります。
モノをたくさん持つことで、迷いを生み、時間を浪費し、遅刻ギリギリになって焦りが生じます。
モノを持たなければ、なかった苦しみでしょう。
こういうケンカや言い争いが生じていませんか。
誰から言われたわけではなくても、
多すぎるモノを見るたびに、ため息が出ているかもしれません。
こういった「ケンカ」や「落ち込み」も、モノを持たなければ、なかった苦しみです。
たくさん「有る」から、苦しむこともあるのです。
「有る」から苦しむ。
この事実が分かったら、次は具体的に、モノを持たない行動を考えてみましょう。
ついやってしまいがちですね。
「お得にGETする」と聞くと、良いことのように思いますが、片付けられない苦しみを生む最初の落とし穴です。
本当に欲しいなら、高くても買うはず。
「安い」という理由で買うのは、本当は要らないということです。
本当に必要なら、苦労してお金を溜めてでも買うでしょう。
値札を見間違えて「うわ、こんなに高いなら買わなかったのに…」と思うなら、そこまで必要ではなかったのかもしれません。
部屋がすっきりしている人は、安い「から」買うことはしません。
必要だから、買います。
必要なものならば、高くても購入するでしょう。
値段で「買うか、買わないか」を決めません。
必要なものは、すぐに使用し、消費するので、溜まりません。
これだけで、片付いてスッキリした家が実現するでしょう。
たしかに、何が必要で、何が不要かは、人によって感じ方が異なるので、判断に迷うかもしれませんね。
・使い切れないほど持っている
・同じ用途の物が複数ある
・ホコリを被っている
・存在を忘れていた
・他で代用できる
こういうモノは、「必要でない」と判断したほうがスッキリするでしょう。
「お得にGETした」つもりが、必要のないものにお金を使ったのです。
片付けられない苦しみは、「買うとき」に始まります。
と、「買うとき」に立ち止まる習慣をつけたいですね。
それ以外は、買わないと決めること。
必要になった時に買えば大丈夫です。
片付けられない原因は、「過去」と「未来」にとらわれて、「今」を生きていないからかもしれません。
「今」のあなたを、元気づけるモノを残しましょう。
この「いつか」が曲者(くせもの)です。
「いつか」が来たときに、調達するのでは間に合わないのでしょうか?
たいていのものは間に合います。
再調達が難しいものだけを手元に残し、あとは捨ててしまって大丈夫です。
災害時の備蓄は、量を決めて、普段から使いながら保管する「ローリングストック」がオススメです。
「いつか」のために捨てずに取っておいても、ホコリをかぶり、劣化していきます。
「いつか」がやってきたときには結局、使えないことが多いのです。
未来の不安のために、買い溜めすると、日頃からロスが増えて、お金が溜まりません。
「今」必要なものだけを買うようにすると、日常的に使うお金が減るので、お金が溜まりやすくなります。
「いつか」のときに、必要なものを買うお金ができます。
足りないマインドでいると、不安でモノを手放せません。
要らないものでも、どんどん溜め込んでしまいます。
あなたが次のような言葉をよく使うなら、足りないマインドになっているかもしれません。
あなたの「足りない」マインドを通して世界を見ると、「これが現実だ」と感じるかもしれませんが、それはあくまであなたの見方に過ぎません。
苦しい現実があるのではなく、あなたの「心」が、あなたを苦しめています。
豊かさマインドの人は、たとえモノが無くても、豊かさを感じます。
「足りない」マインド、「豊かさ」マインドは、もともと『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著、1996年12月)の考え方です。正確に知りたい方は原著をお読みください。
「豊かさ」マインドに変えると、捨てられない思い込みが外れます。
じゅうぶん足りている、自分にはたくさん「ある」と考えられると、今この瞬間から、満ち足りた気持ちになります。
「とらわれる」とは、漢字では「囚われる」と書きます。
人が、四角に囲われていますね。
「囚人」と使われるように、檻に入っているように不自由な様子です。
何かに「囚われる」とは、人を制限して苦しめる考え方です。
モノを得て楽しんでいたはずが、モノに囚われて、苦痛になっていきます。
「モノが有る『から』苦しい」
「モノが無い『から』苦しい」
どちらも、モノに囚われています。
こういう心になれば、モノにとらわれない生き方ができます。
◆
お釈迦様は、すべての人は有っても無くても苦しんでいることを、「有無同然」と説かれました。
モノの有無、お金の有無、ひいては能力の有無、パートナーの有無、友達の有無……
有っても無くても、「憂き思い」は同じだと言われています。
ではどうすれば幸せになれるのでしょうか。
有無に関係ない「心の幸せ」があります。
仏教で説かれている心の幸せになると、
有っても無くても「幸せ」という意味の、「有無同然」になれます。
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