人間関係

人間関係

3人以上で話すのが苦手。会話が苦手な人の解決法。

【目次】

  1. HSPさんが3人以上で話すとき、何が起きている?
  2. HSPさんが、大勢の前で話すときの「コツ」
  3. 「3人以上の会話は苦手」なのは、変えられる
  4. HSPさんあるある「1人反省会」について
  5. HSPさんの「1人反省会」を「自分褒め」タイムにしよう
  6. 黙っていてもいい、しゃべってもいい
  7. 浮いたり沈んだりしない「比較しない」幸せとは

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

今回はこんなお悩みについてです。

2人で話すのは大丈夫なんですが、3人以上で話さなきゃならなくなると、黙り込んでしまいます。

2人なら、目の前の相手の反応に集中できるけれど、人数が増えると、あっちにもこっちにも気を遣って疲れてしまう……。

あなたもそんなお悩みはありませんか。

HSPさん(繊細な人)が3人以上で話すのは、サーフィンの波に乗るようなもの。
少し気を抜くと、すぐ波に飲み込まれて溺れてしまいます。

3人以上の会話は、どうして難しいのか。どうすればいいのか。
一緒に考えてみましょう。

HSPさんが3人以上で話すとき、何が起きている?

HSPさんと一口に言っても、何に敏感か、何が気になるか、何を考えているかは、人それぞれです。

共通しているのは「3人以上の会話は苦手」という人が多いこと。

あなたは、どんなことが要因で「苦手」と感じるのか、探ってみましょう。

【ほかの人への配慮】

・他に話したい人がいるかと思って、遠慮してしまう。
・みんなが公平に話せるよう、誰か1人が取り残されないように気を配る。
・いろんな人に配慮して、クタクタになって疲れる。

【会話のペース】

1つのことが引っ掛かり、気づいたら会話が流れている。
・複数人の言葉が、論理的につながらず、主旨が何なのかを見失って戸惑う。
・会話のラリーが速くて、理解がついていかない。

【自分からの発言が難しい】

・みんなが自分に注目するのが怖くて、発言ができない。
・このタイミングで発言していいか、考え込んでしまう。
・勇気を出して発言しても、場がシラケていたのではないか、皆はどう思っただろうかと後悔してしまう経験が多い。

【正解を探してしまう】

質問されて、何と答えていいか分からない。
・何を求められているのか、正解を探してしまう。

【自意識】

・相手に喜んでもらいたい。褒めてもらいたい。感心してもらいたい。
・「こんなこと言う人なんだな」とガッカリされたくない。

HSPさんが、大勢の前で話すときの「コツ」

なぜ、「3人以上で話すのが苦手」と、わざわざ「人数」を気にするのでしょう。
人数が多くても、「受け入れられている」と感じられれば、居心地は悪くなりません。

「受け入れられないのではないか」という不安がありませんか。
すべての人に、受け入れられなければならないと思いますか?

3人で話すときは、どちらかとだけ話すのは気まずいかもしれません。
しかし4人以上で話す時は、その中でもっとも気が合いそうな1人にターゲットを絞ってみましょう。

それなら、10人いても、50人いても、同じです。

「この1人に、伝わればいい」

私はそう思うようになってから、大勢の前に出ても、話ができるようになりました。

すべての人に、悪く思われたくない。受け入れられたい。
それは、不可能な望みです。

お釈迦様は、このように言われています。

「皆にて褒むる人はなく、皆にて謗る人はなし」

三大聖人と言われるお釈迦様でさえ、当時の人は、

3分の1の人は、尊い方だと称賛した。
3分の1の人は、謗ったり嫌ったりした。
3分の1の人は、存在すら知らなかった。

「すべての人が尊敬するのでは?」と思われる仏様でさえ、褒められたり嫌われたりなのですから、「みんなから好かれる」のは不可能です。

「今、伝えたいのは、この1人に」

そう思えば、何人いても、気がラクになりませんか。

「3人以上の会話は苦手」なのは、変えられる

HSPさんは、「刺激に強く反応する」という特性を持っています。

「刺激に強く反応する」という特性は、
性別や身長と同じくらい、生まれつきのものです。
変えることはできません。

しかし、

「3人以上の会話は苦手」
「人と付き合うのが苦手」
「大勢の前で緊張してしまう」
といった社交性は、変えることができます。

すぐに変えることができなくても、まったく変わらない特性ではありません。
考え方を変えたり、スキルを身につけたり
すれば、対処できます。

変えられることと、変えられないこと。

この2つを見極めましょう。

「変えられない」ことを、変えようとすると、自己否定になってしまいます。

変えられないことは、受け入れましょう。

「変えられる」ことを、変えられないと思い込むと、あなたの本来の力が発揮できません。

変えられることは、少しずつ変えていきましょう。
達成感・自信・充実感につながります。

HSPさんあるある「1人反省会」について

「変えられることは、変えなくては!!」

まじめなHSPさんは、こう思いがちです。
反省が深く、向上心も強いあなたは、とても素敵です。

同時に、変わっていくためには自分を肯定することが重要です。

HSPさんは、反省が深い

反省が深いということは、できたことよりもできなかったことに注目し、どこまでいっても「不満」を生み出します。

疲れ果てて、人と接すること自体が「苦痛」になってしまいます。

人との会話が楽しみになれば、自然と人と接する機会も増え、いつのまにか上達していきます。

「場数」による慣れが大きいからです。

1人反省会をするのは、刺激を取り除こうとする脳の自然な働きですが、反省はそこそこにして、あまり苦痛にならないように、肩の力を抜きましょう。

HSPさんの、1人反省会が始まったら

HSPさんは、しゃべっても・黙っていても、どちらにしても疲れます。

自己否定に陥りがちなのは、【刺激過多】のせい。

楽しかったとしても・つまらなくても、帰宅後はドッと疲れが出て、自己否定が始まるでしょう。

【しゃべったとき】

「なんであんなこと言っちゃったんだろう」
「ヘンな間(ま)で話しちゃった」
「緊張してるのが伝わっちゃったかな」
「どう思われたんだろう」

【黙っていたとき】

「結局ほとんどしゃべれなかった」
「せっかく相手が話しかけてくれたのに」
「存在が透明だったみたいだ」
「行かなきゃよかったかなぁ」

自己否定は、ただ【脳が疲れただけ】

多すぎる刺激を処理するために、衝撃の強かったものから順に思い出して、処理しようとしているだけです。

自己否定や、1人反省会をしてしまう自分に「疲れてるだけだよ」と優しく声をかけてあげましょう。
「よくがんばったなぁ」と、場数を重ねたことを認めて褒めましょう。

1人反省会をストップすることが、あなたの対人スキル向上につながります。

HSPさんの「1人反省会」を「自分褒め」タイムにしよう

HSPさんの「1人反省会」を「自分褒め」タイムに置き換えましょう。

あなたに心をかけてくれた人の好意を無下にしない。

反省しているようで、もしかしたら、大切な人の好意を捨ててしまっているのかもしれません。
せっかくの宝物を捨てては、もったいないことです。

良かったことも思い出す

自己否定は止められなくても、良かったことも思い出しましょう。

「あの人が、気にかけてくれた」
「あのとき、話をふってくれた」
「ほほえみを返してくれた」
「こんな言葉をかけてくれた」

あなたは大切に思われていることを、心に刻みましょう。

OKを出し続ける

自己否定してしまう出来事にも「自分はOKだった」「あれでOKだった」と、肯定しましょう。

【しゃべったとき】

「緊張している中で、よく勇気を出した」
「何もしないで終わるより、挑戦してよかった」
場数を踏んだから、次はもっとうまくやれる」
「少なくとも、私が居たことは覚えてもらえるはずだ」

【黙っていたとき】

「緊張しながらも行けただけでもよかった」
「静かに相手の話に耳を傾けられた
「無理して発言せず、自分をコントロールできた
「刺激を調整して、疲れを最小限に抑えることができた」

こんな感想をもらいました。

「自分OK、これでOK」って、OKを出し続けるのが大事だなーと思いました。

黙っていてもいい、しゃべってもいい

「会話に入れなくても、まぁいいか」

肩の力を抜いていきましょう。
大切なのは、自分を肯定することです。

相手に合わせて笑ったり、相槌を打ったりするだけで精一杯なのも分かります。
HSPさんは、一人一人の言葉を深く処理するので、ちゃんと聞いているからこそ、黙っていることも多くあります。

【黙っていてもいい】

しゃべりたい人がしゃべってくれるので、基本的に心配は要りません。

無理に話そうとして、思ったようにいかず、トラウマになってしまうよりも、黙っているほうが得策であることもあります。

「これだけは言いたい」という時だけ発言するほうが、「あれ、普段しゃべらない人が何か言おうとしているぞ」と聞いてもらえて、言葉が伝わることもあります。

伝えたいことが、伝わればいい。

言葉は、心を伝えるためにあるのですから。

【しゃべってもいい】

逆に、好きなように気楽にしゃべっても、大丈夫。

よくしゃべる人は、言葉数が多いので、1つの言葉の重みがさほど大きくありません。
あなたが「失敗した」と思っているひと言は、風船のように飛んで行ってしまいます。

みんな、自分のことで頭が一杯。

人が失敗したことを、あなたはいつまで覚えていますか?
ほとんど覚えていないと思います。

あなたの失敗も、心に刻む必要はありません。
風船のように、空高くどこかへ飛ばしてしまいましょう。

浮いたり沈んだりしない「比較しない」幸せとは

言葉は、伝えたいことを、伝えるためにあります。

あなたの心の中に、「これだけは伝えたい」という情熱が湧きおこれば、自然と言葉が出てきます。

絶対の幸福になると、「あなたにも、この幸せを伝えたい!」という気持ちがあふれてきます。
絶対の幸福とは、他人と比較して感じる「相対の幸福」とは異なり、比較しない幸せです。

2人以上のグループでは、たとえ明確でなくとも、「比較」は常に存在します。

【相手よりも優れている時】

・知らず知らずのうちに、優越感に浸り、他人を見下してしまう。
・優越感がバレないように、謙遜する。
・人それぞれの幸せがあるのに、自分が良いと思うものを押し付けてしまう。

【相手よりも劣っている時】

劣等感に陥り、相手の幸せを純粋に喜べない。
・妬ましい気持ちを隠すのに必死

【いつのまにか比較をもち込む】

・失敗した、ダメだったと自分を過小評価する。
・会話が「上手・下手」と比較してしまう。
・「仲間に入れてもらえただけ有難い」と自分の価値をディスカウント(値下げ)する。

こういった「比較」は、無くすことはできません。

相手を傷つけないために、気を使い、比較を露骨に出さない努力は必要です。
でも疲れますね。

「比較」は、浮いたり沈んだり、不安定。
一喜一憂します。

絶対の幸福は、比較する幸せではありません。

・1人いて喜べる幸せ
・自分が絶対の幸福になるままが、相手を絶対の幸福に導く。
・相手が絶対の幸福になることが、自分の幸せ。
・比較にならない幸せだから、苦労も厭わない。
・なにがあっても崩れることがない。

こういう幸せを、お釈迦様は教えられています。

そして、絶対の幸福になった人は、感謝と喜びから、相手にも伝えたい気持ちがあふれます。

言葉の数は問題ではありません。
口数が少ない人も、しゃべるのが好きな人も、もっとも大切なことが、口から出てくるようになるのです。

一喜一憂する「相対の幸福」ではなく、「絶対の幸福」になりたいと思いませんか。

まずはあなたが心からの幸せになること。
これが最優先です。仏教を聞けば、あなたも絶対の幸福になれます。

      ↓↓↓↓

月見草のカフェ勉強会・おしゃべり会も開催中です。ぜひお会いしてお話ししましょう。
      ↓↓↓↓

この記事を書いた人

ライター:月見 草

人生の目的が5ステップで分かる
特典つきメールマガジンの登録は
こちらから

詳細を見る

関連記事

人生の目的とは 生きる意味やヒントを見つけるための特集ページです。

生きる意味やヒントを見つけるための特集ページです。