人間関係

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長続きするカップルの秘訣。ケンカが減る夫婦円満の秘訣8選

【目次】

  1. ケンカが減る夫婦円満の秘訣1、盗人にも三分の理
  2. ケンカが減る夫婦円満の秘訣2、自分から動きたくなる気持ちを起こさせる
  3. ケンカが減る夫婦円満の秘訣3、「やったら、いいことがある」
  4. ケンカが減る夫婦円満の秘訣4、ケンカに勝つ最善の方法
  5. ケンカが減る夫婦円満の秘訣5、意見の不一致を喜ぼう
  6. ケンカが減る夫婦円満の秘訣6、責められたときは……
  7. ケンカが減る夫婦円満の秘訣7、できないのは、相手の過失だけじゃない
  8. ケンカが減る夫婦円満の秘訣8、話をもちかけて「一緒に考える」

はじめに

こんにちは、心理カウンセラーの月見草です。

今回はこんなお悩みについてです。

結婚して幸せだったのに、夫婦ゲンカが増えてきました。
どうすれば、長続きするカップルでいられますか。

こんなに身近にいて、共に過ごす時間の長い存在。ケンカがあっても当然ですよね。

たしかにケンカしないほうが平和だと思います。でも、性別も生まれ育った環境も異なる2人ですから、「食い違い」も起きるのが “普通” ではないでしょうか。

ケンカは絶対にダメ。

よりも、

ケンカするのが当たり前。
意見が合うことが、有り難い。

※有り難い…有ることが難しい(=めったにないこと)

このほうが、自然な考え方だと思いませんか。
握りしめている拳を、ふっと緩めてみましょう。

そうは言っても、もし今、次のような状況であれば、嫌な思いが増え、消耗してしまいます。

・ケンカの回数が多い
・ケンカが激しい

こんなにケンカするなら、結婚なんてしなきゃよかった。

こう思うこともあるかもしれません。

でももし、ケンカを通して、何かを得ることができたら。

この人が居てくれたおかげで、自分の心を見つめ、大切なことに気づくことができた!

最終的にこう思うことができたら、無駄なことは一つもないと思います。

あなた自身の成長を通して、ケンカの回数・強さを減らすことができたら、それに越したことはありませんね。

今回は「ケンカが減る、夫婦円満の秘訣8選」をお届けします。

※参考文献『人を動かす』(D・カーネギー著、1999年)

ケンカが減る夫婦円満の秘訣1、盗人にも三分の理

あなたのパートナーは、どんな人ですか?
殺人や泥棒する人ですか。

いやぁ、さすがにそこまでは酷くありません。

極悪非道な殺人鬼でさえ、なぜそんなことをしたのかと聞くと、「自分の身を守っただけ」と言うそうです。

「盗人にも三分の理」

どんなことにでも、理屈はつけられる、という意味です。

自分のことを「悪人」とは、少しも思わないのが、人間の性(さが)なのでしょう。

誰もが「私がこうしたのは正しい」と思っています。
3歳の子供も、いろいろな理屈をつけます。

大人であっても、「自分が、まちがっていました」と言える人は、よほどの人格者です。

自分が悪いとは思えない。
それが人間の性。

そんな相手を責めると、どうなると思いますか?

「なんとか自分の立場を正当化しよう」と、もっと意固地にさせる結果に終わります。

私だって、責めたくて言ってるんじゃないんです。
言わずにはいられなくて……

そうですね。ずっと我慢していたら、言いたくもなりますよね。

相手を責めてしまう行動でも、この記事に書かれていることを知らずに相手を責めるのと、知っていて「つい」責めてしまうのとでは、結果はちがってきます。

同じ行動でも、心がちがえば、結果は変わるからです。

「相手にも、本人なりの理由があるんだよなぁ」
「責めても仕方ないんだよな」
「それでも、つい、責めてしまう」

このように現実をみて、自己反省もしているAさん。

「あなたがぜんぶ悪い!」

と決めつけてくるBさん。

あなたはどちらの人と長くつきあいたいですか?
あなた自身は、どちらになりたいですか?

「行い」には3つある

仏教では「行い」には3つあり、「身口意の三業」(しんくいのさんごう)といわれます。

身業(しんごう)……体でやること。
口業(くごう)……口で言うこと。
意業(いごう)……心で思うこと。

中でも最も重いのは、口や体を動かしている「心」の行い(意業)である、と教えられています。

相手を責めてしまうこともありますが、

「相手にも、本人なりの理由があるんだよなぁ」

と、相手を思いやる「心」をもつことから始めましょう。

ケンカが減る夫婦円満の秘訣2、自分から動きたくなる気持ちを起こさせる

ケンカをするとき、

相手に、こうしてほしい。
自分は、こうしたい。

この2つがぶつかり合っているはずです。

ところが、人が動く方法は、たったひとつしかありません。

本人が「動こう」と思うこと。

「心」が、口や体を動かすからです。

人を動かす秘訣は、たったひとつ。

自分から動きたくなる気持ちを起こさせること!

では、人はどういう時に「自分が動こう」と思うでしょうか。

ひとことで言うと「欲が満たされるとき」です。

イヤイヤやる時も、「まだこの選択のほうがマシ」と、少しでも多く欲を満たせるほうを選んでいます。

人を動かす唯一の方法は、相手の欲しがっているものを与えること。
とくに「自己重要感」です。

人を動かすもの……「重要だ」と思われたい、渇望する気持ち。

どれだけあなたが「こうしてほしい」と伝えたところで、相手の欲しがっているものを妨げているうちは、相手は動きません。

あなたがやろうとしていることは、いかに重要か!

伝えることが、人を動かします。

実際、あなたにとってパートナーは、重要な人なのですから。

ケンカが減る夫婦円満の秘訣3、「やったら、いいことがある」

やったら褒めてもらえた。
やったらスッキリした。
やったら達成感があった。
やった分だけ力がついていると感じる。
やったことが他人の役に立っている。


また、したくなる。

やっても誰にも認められない。
やったら叱られた。
やっても上達しない。
やったら嫌なことが起きた。


もう、やりたくなくなる。

人を動かすには、相手にとって「やったら、いいことがある」と感じるように、あなたが伝えることです。

あなたが変われば、相手も変わります。

「ありがとう」
「助かったよ!」
「スッキリしたね」
「気持ちがいいね」
「力がついてきたね」

わかりきっているようなことでも、ひとつひとつ言葉にして、伝えましょう。

ただし、お世辞感嘆のことばは異なります。

お世辞は、口から出る。
感嘆は、心から出る。

もちろん、結果もちがってきます。

お世辞は、嫌われる。
感嘆は、喜ばれる。

なぜなら、「心」の行い(意業)が違うからです。

相手に変わってもらいたいなら、あなたがこう考えること。

どうすれば、そうしたくなる?

「やったら、いいことがあった」と心から思ってもらうには、どうしたらいいでしょうか?

あなたがすべきことは、この2つです。

・相手の良いところを発見するように、努力する!
・心からの称賛の気持ちを、率直に伝える。

他人の悪いところは、イヤでも目につきますが、良いところは ”努力” しなければ発見できません。

良いところを発見して、率直に伝えるようにしましょう。

ケンカが減る夫婦円満の秘訣4、ケンカに勝つ最善の方法

ケンカに勝つ最善の方法は、何だと思いますか?

・相手を論破する?
・正しいことを言えば勝てる?
・権力の強いほうが勝つ?
・経済力や、社会的地位?

いいえ。
ケンカに勝つ最善の方法は、「ケンカを避けること」です。

なぁんだ、それじゃあ勝ったことにならないじゃん。

と思われるかもしれません。

しかし、ケンカに勝つ最善の方法は、「ケンカを避けること」なのです。
ヘビを避けるように、ケンカを避けること!

なぜか。
ケンカをすると、「自分は正しい」と確信させるだけだから、です。
論理で勝っても、ケンカに負けた相手の意見は変わりません。

「敵をつくりたければ、友に勝つがいい。
 味方をつくりたければ、友に勝たせるがいい。」

フランスの哲学者ラ・ロシュフコーの言葉です。

ケンカに勝った人は、一時的にスッキリするけれど、
ケンカに負けた人は、劣等感をもち、怒り・うらみの気持ちをもちます。

怒り・うらみの気持ちをもつ人が、あなたの言うことを聞くはずはありません。

どちらかが勝つ形では、どちらも負けているのです。だから、

ケンカに勝つ最善の方法は、「ケンカを避けること」しかありません。

道で凶暴な犬と出くわしたら、こちらの権利を主張して噛みつかれるよりも、犬に道をゆずったほうが賢明です。
噛まれた傷は、治りませんから。

ケンカになった時は、“負けるが勝ち” です。

「負けている人を弱しと思うなよ 忍ぶ心の強きゆえなり」

仏教では、ぐっとこらえて「忍耐」することは、大変よい行いであると教えられます。

あなたがよい行いをすれば、あなたによい結果が現れます。

ケンカが減る夫婦円満の秘訣5、意見の不一致を喜ぼう

「ふたりの人間がいて、いつも意見が一致するなら、そのうちのひとりはいなくてもいい人間だ

リンカーン『片々録』の言葉です。

意見が食い違うと、モヤモヤとした気持ちになりますね。

これはむしろ、あなたにとってメリットがあります。
「重大な失敗」を未然防止する、きっかけを与えてくれたのですから。

自分の考えが及ばなかった点を指摘してくれる人がいたら、感謝なのです。

相手が反対意見を述べてくるとき

わざわざ時間を割いて反対意見を述べてくれるのは、その事柄に関心をもっている証拠です。

たいていの人は、無関心。
多少、思うところがあっても、面倒なので言いません。

「愛の反対は憎悪ではない、無関心である」マザーテレサ

反対意見をわざわざ述べてくる相手は、「あなたの手助けをしたい」と思う気持ちがどこかにある、と考えましょう。

そうすれば、論敵が味方になります。

どちらかが怒鳴り始めたら

よくケンカになる相手とは、事前にこんな約束しておきましょう。

どちらかが怒鳴り始めたら、もうひとりは黙ってそれに耳を傾けること。

ふたりとも怒鳴ってしまうと、もう意思疎通は不可能ですから。
一緒に腹をたてないようにしましょう。

1人で怒鳴り続けるのは、難しいものです。

こっちはガマンしてるのに、相手は怒鳴り続けていますよ?

そう思うこともあるかもしれません。

あなたとしては、ガマンしているつもりでも、おそらく「火に油を注いでいる」のでしょう。

「火に油を注ぐ」行為

・相手の言葉を否定している
自分の主張を繰り返してしまう
・「どうでもいい」という態度をみせている
・相手のを見ていない
をふさいでいる
・逃げてしまう

怒鳴る人の言葉に、判断を加えず、黙って耳を傾けましょう。

あなたの考えが及ばなかった点を教えてくれているのですから、理解できなくて当然です。

これまで、あなたには無かった考えを、必死に訴えてくれる相手の言葉に耳を傾け、感謝しましょう。

ケンカが減る夫婦円満の秘訣6、責められたときは……

「なんで、こんなところに靴下が落ちてるのよ!」
と言われたら。

だって…
でも…
べつにいいじゃん…

責められると、そう言いたくなる気持ちもわかります。
ただ、ますます相手から「なぜダメなのか」を責め続けられることになります。

責められ続けてもいいなら、言い訳をしましょう。

責められ続けるのが嫌なら、相手の言いそうなことを先に言ってしまいましょう!

こんなところに靴下を落としたらダメだよね!!
なんて私はだらしないんだろうね!
片づける人の身にもなってみたら、こんな腹立たしいことはないよね!
さっさと片付けろ、って思うよね!

こんなふうに言われたら、責め続けるほうが難しくなります。
「いや、まぁ、そこまでは言ってないけど……」となります。

「そうだよ!気をつけてよ」の後、

「この前も、だらしなかった」
「いつも出しっぱなし」

くらいは言われるかもしれませんが、それに対しても、相手の言いそうなことを先に言ってしまうのを続けていれば、やがて収まります。

自分から言ってしまったほうが、どれだけ気持ちが楽でしょう!
被害も最小限で済みます。

「責められた!」と落ち込んでいるヒマはありません。

相手の言いそうなことを、予測することに頭を使いましょう。
そして、できるだけ早く、相手より先に言うことです。

ケンカが減る夫婦円満の秘訣7、できないのは、相手の過失だけじゃない

この歳になって、なんでこんなこともできないの?

そんなふうに責めたくなることも、あるでしょう。

立ち止まって、少しイメージみてください。

まったく同じ環境に育っていたら。そういう考えになるのも当然。
まったく同じ経験を積んできたら。そのような価値観にもなるかもしれない。
まったく同じ特性をもって生まれてきたら。そう思うのも無理はない。
まったく同じ肉体と精神をもっていたら。そりゃそう考えるだろうな。

本人が望んでいなくとも、そういう遺伝子をもち、そういう環境で育ち、そういう経験を積んできたことによって、今、そういう考え方になっています。

すべてを相手のせいにするのは、酷かもしれません。
できないのは、相手の過失だけが原因ではないのですから。

相手を責めるのではなく、純粋な関心を寄せてみましょう。

どうして、そう考えるの?

理由を聞けば、あなたの怒りも収まるかもしれません。

たとえ理解不能だったとしても、

「大変だね」同情し、
「気が進まないのも無理ないと思う」理解し、
「私も同じ立場なら、同じことをすると思う」共感し、
「どうすれば、あなたの技能が向上し、楽しくなるか」と寄り添う。

こうして一緒に考えましょう。

5歳の子ども相手に、腹が立つことはありませんか。
そんなとき、私が今、同じ年齢だと考えたらどうでしょう。
できなくても当然かもしれないな、と思えるかもしれません。
この世にたった5年しか生きていないのですから。

40歳の大人相手でも、
これまで学ぶ機会がなく、成功体験を積むこともなかったら、できなくても当然かもしれないな、と思いませんか。

相手の目線になりきって、考えてみましょう。

ケンカが減る夫婦円満の秘訣8、話をもちかけて「一緒に考える」

相手に納得してもらうには、どうすればいいでしょう?

・丁寧な説明
・穏やかな口調
・くりかえし伝える

どれも大切です。もっと効果の高い方法は、

それが自分の発案だと相手に思わせて、協力してもらう。

まったく掃除をしようとしない人に、
「どういうふうにしたら、もう少しこの部屋をきれいに保てるか、アイデアを聞かせてほしい」
と聞いたら、なにか考えてくれるかもしれません。

命令、指示、叱責よりも、
相手に頼る、一緒に考えてもらう。

自分の発案には、前向きになるものです。

自分で思いついたような顔をして、モヤッとするかもしれません。

こんなに相手のことを想って、忍耐しているのに。
こんなに相手の立場にたって考え、苦労しているのに。

そうですよね。少しはあなたの苦労にも気づいて、感謝してもらいたいものですね。

カウンセラーは、「あなたがいたから回復した」と思われたら半人前。
優秀なカウンセラーは、一人で回復したように思わせることのできる人。

感謝してもらえないときは、あなたは自分のことを「優秀なカウンセラーなのだ」と思えばよいのです。

米を作るのは、誰だと思いますか。
農家の人ではなく、が、米を作ります。

農家の人にできることは、土を耕し、水をやること。
稲が米を作るのを、手助けするだけです。

人を動かすのも、同じです。

口や体を動かすのは「心」の行い(意業)である、と仏教では教えられていましたね。

あくまで本人の「心」が、口や体を動かします。

相手の心が動くように、あなたは手助けをするだけです。

農家になったつもりで、相手の心を耕し、水をやり、本人がもつ力を引き出しましょう。

おわりに

もっとも身近で、人間の本性である「欲」があらわになるのが夫婦・家族でしょう。

仏教では、「人間は煩悩のかたまり」と教えられます。
煩悩の代表は、「欲」と「怒り」の心です。

「欲」が妨げられると「怒り」になります。

自分は、それほど「欲」はない穏やかな人間だと思っていたが、こんなにも怒りの心が出てくるとは……

他人は、あくまできっかけに過ぎず、あなたの「心」が、口や体を動かしています。

「私とは、どんな者か」を正しく知らなければ、幸せにはなれません。

夫婦・家族がきっかけとなり、「私とは、こんな者だ」と知らされるのだと思えば、幸せに近づいているのですから、感謝ですね。

欲いっぱい、怒りいっぱいの者が、幸せになれる方法を教えられたのが仏教です。

仏教を聞けば、「この人が居てくれたおかげで、本当の幸せになれた!」と、喜べる日が、必ずきます。

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この記事を書いた人

ライター:月見 草

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