人間関係

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一生に一度は行きたい!マチュピチュ遺跡での不思議な出会い

こんにちは。ライターの村松です。

みなさんは、「なぜ、あの時、あの場所で、あの人と出会ったのだろう?」という経験をしたことはないでしょうか。

私は、日本の反対側のペルーで、ある女の子と出会い、その出会いがその後の人生に大きく影響する経験をしました。

息切れ注意!美しいクスコの町

マチュピチュ遺跡への旅の拠点は、かつてのインカ帝国の首都であり、現在は世界遺産に登録されている「クスコ」という町です。

標高3,400mの町は、酸素が薄く、高山病に悩まされる旅行者も多いですが、街並みが本当に美しく、いつまでも滞在したくなる町のひとつです。

いつも警戒しながら歩くことの多かった南米の旅の中で、このクスコの町は、なぜかほっとするような居心地の良さがある町でした。

お気に入りの食堂に通ったり、可愛い手作り雑貨のお店を見つけたり、裏路地で子供たちと遊んだり、宿の屋上から見える夕焼けも美しく、つい1週間も滞在してしまいました。

ここから、乗り合いバスと列車を乗り継いで、ついに憧れのマチュピチュ遺跡に到着です。

息を飲む光景!感動のマチュピチュ遺跡

憧れのマチュピチュが目の前に現れたときは、感動で声になりませんでした。

もちろんテレビや写真で見るのも美しいですが、目がくらむような高さ、風や匂い、遺跡の壮大さ、マチュピチュが世界中の人々を魅了し続ける理由が、実際この場所に立つと分かるような気がしました。

霧に包まれる山奥に、なぜこんな大都市が作られたのか、どのように作られたのか、そして、100年後には廃墟と化した理由はいまだに分かっていないそうです。

この古代遺跡にも、私たちと同じ人間が暮らしていたと想像すると、とても不思議な気持ちになりました。

ここは日本!?マチュピチュ温泉での出会い

マチュピチュの魅力は、遺跡だけではありません。

遺跡のふもと、ホテルやレストランのある「アグアスカリエンテ(温かい水)村」には、なんと温泉があります。

川の流れや山の静けさを感じられるこのアグアスカリエンテ村は、日本の温泉街を思い出させる風景で、なんだか田舎に帰ってきたように心と体が癒されました。

1人で温泉につかっていると、あるペルー人の女の子から声をかけられました。

「実はクスコからのバスが一緒で、あなたと話してみたいと思っていたら、偶然会えたの」と言うのです。

たまたま宿泊しているホテルも同じで、一緒に食事をしたり、マチュピチュを散歩したり、夜はカラオケに行ったり、私たちはすぐに仲良くなりました。

彼女のほうがずいぶん年下でしたが、人懐っこい笑顔で、私のつたない英語も一生懸命聞いてくれ、くだらないことでゲラゲラ笑いあいました。

「あなたといると本当に楽しい!はじめてできた日本人の友だちがあなたで嬉しい!」と言ってくれました。

彼女は、私が次に行く予定だったペルーの首都リマに住んでおり、「リマに着いたら必ず連絡をちょうだいね!リマを案内するし、家にも招待するわ!」ととても親切に言ってくれました。

しかし、私は彼女に連絡をしませんでした。

慣れない英語で話すのがだんだん億劫になり、そして出会ったばかりの彼女の家へ行くことにも不信感を抱いてしまったのです。

日本へ帰ってからも、彼女は何度も何度も連絡をくれましたが、私は約束を破った気まずさから返事をしませんでした。

それから5年後、彼女から写真つきのメールが届きました。

「子どもが産まれました。あなたと出会って日本が大好きになり、娘に『かすみ』という名前をつけました」

人生を大きく変える「縁」の大切さ

彼女も私も今では母になり、ときどきお互いの近況報告をして、いつか必ず家族で会おうと約束しています。

彼女と出会って、私は自分の心の貧しさを知りました。

嫌なことや面倒くさいことから逃げ、人の親切を素直に受け取らず、そのせいでいつも後ろめたい生き方をしていた私。

彼女のように、いつも屈託のない笑顔で真剣に人と接し、与える豊かさを持っている人をずっとうらやましいと思っていました。

彼女との出会いが、自分の心を見つめ直す「きっかけ」をくれ、その後の人生に大きな影響を与えてくれたように思います。

仏教ではこうした「人との関わり」のことを「縁」といいます。

どんな人と縁を持つか、どんな人と縁を深めるか、ということは、幸せになるか不幸になるか、成功するか失敗するか、人生においてとても大事な要素であると教えられます。

人生における全ての結果は因(決断や行動などの自身の行い)と縁(人との関わりなど、周りの環境)が結びついて起きることだからです。

ちょっとした出会い、私の場合はたまたまバスに乗り合わせた縁、が自分の人生の転機になることだってあります。

悩んでいる時、落ち込んでいる時に、友達の言葉や一冊の本が、生きる勇気をくれることもあるでしょう。

「あの日、あの時、あの場所で、あの出会いがなければ、今の自分はなかった」

私も誰かにとって、そんな幸せの縁になれるような人でありたいと思います。

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この記事を書いた人

会社員:村松 佳苗

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