幸せとは

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私たちにとって『食べる』とは? ~幸せになる世界のグルメ~

こんにちは。ライターの村松です。

外出規制が続く中、皆さんにとっての楽しみは何ですか?

食べることが大好きな私は、ときどきお店のテイクアウトを利用しておうちで食べるのが大きな楽しみの一つとなっています。

美味しい料理はもちろん、人と言葉を交わす束の間の喜びや、前向きな気持ちをも一緒に届けてくれる飲食店のみなさんに本当に感謝する日々です。

普段はあたりまえのように思っている「食べる」という行為。

世界で出会った美味しいものをめぐりながら、今一度考えてみたいと思います。

食べるとは生きること

海外に行くと必ず訪れる場所があります。

「市場」です。

市場にはその土地のあらゆるものが集まっていて、そのカラフルな色彩や匂い、人との会話、その空気感の中に「生きる」というエネルギーを一番感じる場所です。

そして市場のそばには必ず美味しい屋台やお店があって、地元の人と同じものを食べるひとときが、私にとって幸せな瞬間になっています。

なぜか旅先の思い出はいつも、その場所で食べたものと結びついています。

貧乏学生の時、冬のロシアで食べたきのこソースがかかったホクホクのじゃがいも。

ボリビアで道に迷って泣きそうになりながら食べたあつあつコロッケ。

電気も水もないペルーの島でおばあちゃんが作ってくれたヤギのチーズとキヌアのスープ。

日本に帰ってきたら必ず食べるうどんの「ダシ」。

「食べる」という行為は人を幸せにしたり、ときには絶望的な気持ちから一歩立ち直らせてくれるものだったりします。

生きるとは他の命を奪うこと

アルゼンチンは牛肉の消費量世界一の国であり、「アサード」とよばれるバーベキューにしてよく食べます。

たしかにその味は今まで食べたどの牛肉よりも絶品でした。

しかし、複雑な思いもありました。

スーパーでパック詰めされた、牛の形をとどめていない肉しか見ていない私は、屠殺された牛や豚や鳥がぶらさがっているのを見て、「かわいそう」と思いました。

ところがそう思ったのは一瞬だけで、数分後にはその肉をむしゃむしゃと平らげてしまう。

それはベジタリアンも同じで、野菜を作るためには畑を耕し、実はたくさんの虫や動物を殺しているのです。

自分では手を汚さずに美味しいものを食べて、殺される動物を見てかわいそうと思っている自分はなんて卑怯なんだと思いました。

私たち人間が食べて生きていくことは、他の命を奪うこと。

動物だって私たちに食べられるために生まれてきたわけでは決してありません。

その意識をいつもかみしめて、つねに命に感謝して、「いただきます」を忘れないように食べ物をいただこうと思うようになりました。

愛のこもった食べ物を大切な人と味わう時間

スペイン料理といえば、「パエリア」くらいしか知りませんでした。

実際に行ってみると、スペインには驚くほどたくさんの美味しい料理があり、「食」というものをとても大切にしている国だと分かりました。

いたるところに「バル」と呼ばれる大衆食堂のようなお店があり、お酒のつまみだけでなく、朝も昼も気軽に入って何件もハシゴするのが地元の人や観光客にとっての楽しみのようでした。

スペインでは、美味しいお酒や料理をつまみながら、2時間かけて食事を楽しむことは珍しくありません。

それは大切な家族や友人とだったり、会社の同僚とだったり。仕事の商談も、お昼のランチをゆっくり楽しみながらするそうです。

食事を楽しむというより時間を楽しむ。

スペインのひとは、まず自分の生活を大事にしています。

ゆっくりお茶を飲んだり、楽しく食事したり、散歩したり……。

家族仲良く過ごすための時間を優先し、生活に必要な分だけ働いてあとは呑気に過ごすのだといいます。

そのような人々の気分が、ゆったりとした町の空気の流れを作っているのかもしれません。

私たち日本に流れる空気は、ここ最近あまりにも早すぎていたような気がします。

忙しくてコンビニで食事を済ませているとき、心もどんどん余裕のない性格になってしまいませんか?

毎晩、愛のこもった食べ物を2時間かけながら楽しむ。食材一つ一つの味を噛みしめる。

それができたなら、大きな幸せと心豊かな人間になることに、必ずつながると思います。

おうち時間が増えた今こそ、意識したいものです。

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この記事を書いた人

会社員:村松 佳苗

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