幸せとは

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アラサー女子が旅をする理由 ~幸せになるのに年齢は関係ない~

こんにちは。ライターの村松です。

先日、友人(アラサー女子)が1年間の世界一周の旅に出発しました。

大学卒業後から10年以上勤めた会社を辞め、家族に反対されながらも、夢を叶えようと一歩踏み出した彼女はキラキラ輝いて見えました。

そんな彼女を見て、何かを始めるのに遅すぎるということは絶対にないのだと改めて気付かされました。

旅のきっかけは「恩師の死」

30歳を過ぎてなぜ世界一周の旅に出ようと思ったのか、彼女に聞いてみると、「恩師の死」がきっかけだったそうです。

公私ともに仲良くし、とても尊敬していた習い事の先生が突然病気で亡くなり、彼女は大きなショックでしばらく立ち直れなかったそうです。

「人はこんなにもあっけなく死んでいくんだ」

「私の人生はこのままでいいんだろうか」

そんな思いが止まらなくなり、

「一度きりの人生やりたいことをやろう!」

と旅に出る決意をしたそうです。

思い返すと、私が旅に出るようになった理由も「死」がきっかけでした。

葬儀会社で働き、毎日のように人の死を見ていた私は、

「私もこうやっていずれ死んでいく。どうせ死ぬなら広い世界を見てから死にたい」

と思い、世界を旅するようになったのです。

「無常を観(かん)ずるは菩提心(ぼだいしん)の一(はじめ)なり」(釈迦)

という言葉があります。

私たちは「死」という無常を知ってはじめて、「本当の幸せって何だろう」「自分の人生このままでいいのだろうか」という大きな問題について考え始めるのかもしれません。

アラサー女子はなぜ一人旅をするのか?

世界を旅すると、さまざまな年齢層の人たちに出会います。

私が出会った旅人の中で、圧倒的に多かったのはなぜか27~35歳のアラサー女子でした。

男性の旅人にアラサーはあまりおらず、大学生や定年退職した60代が多かった印象があります。

数人のグループや家族で旅をしている人たちもいましたが、アラサー女子のほとんどは「一人旅」でした。

アラサー女子はなぜ一人旅をするのか?

皆それぞれ理由はあると思いますが、おそらく、女性にとって最も自分を見つめることの多い年齢だからではないでしょうか。

仕事をしていれば、それなりに経験を積み、役職がつくこともある年齢。

このままその仕事を続けるのか、それともキャリアアップするのか。

プライベートでは結婚を意識しはじめ、女性としていろいろな転換期を迎える人もいる年齢です。

自分にとっての幸せはいったい何なんだろう?

仕事?結婚?それとも他に何かあるんじゃないか?

20代まで人からどう思われるかを基準に行動していた女子たちは、30代に入り、自分の心を見つめるようになるのかもしれません。

そして、そんな自分の心をゆっくり見つめる時間を与えてくれるのが、アラサー女子にとっては「一人旅」なのかもしれません。

年齢はただの数字

海外へ行くと、年齢を聞かれることはほとんどありません。

日本では当たり前のように相手の年齢を聞きますが、そんな国は他にありません。

履歴書に年齢を書くことすら禁止されている国もあります。

海外では、たとえ年齢が分かったとしても、何も変わらずそれまで通り接してくれますし、年齢ではなく、経験や人間性を重視することがほとんどです。

年齢が障害になって転職しづらいとか、若いから頼りにならないとかいう判断基準も少ないように感じます。

以前、ロシアへ留学に来ていた40代の女性と出会いました。

仕事もキャリアも一度捨て、単身やってきた彼女は、年齢のことなど気にもしておらず、

「若い時はお金がなくて留学したくてもできなかった」

「今ならお金はあるから、やっとやりたいことができるわ」

と嬉しそうに話していました。

彼女の留学にかける熱意は大きく、親にお金を出してもらいながら遊び半分で留学に来ていた私とはまるで違っていました。

そして、希望に満ち溢れた彼女のロシア語の上達の早さも私とは比べものになりませんでした。

日本で、「40歳で仕事を辞めて海外へ行く!」なんて突然言ったら、

「帰ってきてからどうするのか」

「もっと若いときに行けばよかったのに・・・」

なんて声が聞こえてきそうです。

しかし世界で出会ったのは、70歳で世界一周しているおばあちゃん、2歳の子供を連れて世界を旅するお母さん(旦那さんはお留守番)、13歳一人で留学している女の子……。

たくましい女性が世界にはたくさんいて、「年齢は単なる数字にすぎない」と大きな勇気をもらいました。

人間、今がいちばん若い

私は社会人になってから、「学生のときにもっと色々やっておけばよかった」とつぶやく自分にハッとしました。

「~しておけばよかった」。とても恐ろしい言葉です。

社会人になると「暇な学生のうちに色々やっておけばよかった」

30代になると「20代のうちに色んな資格を取っておけばよかった」

40代になると「30代のうちにスキルアップしておけばよかった」

50代になると「40歳までに転職しておけばよかった」

定年退職すると「元気なうちに色々挑戦しておけばよかった」

死ぬときは・・・・?

こうやって死ぬまで後悔しながら人生を終えることになってしまうからです。

私たちは、変化するのが怖くてつい「やらない理由」を探し、「この年齢で今さら・・・」「もう遅すぎる」と自分を納得させてしまいます。

何かを始めるには早い方がいい、とみんな分かっているのに、大人になると「○○歳だからもう遅い」とあきらめてしまうのです。

そのほうが楽だからです。

しかし、楽(ラク)=幸せではありません。

「やらない後悔よりやる後悔」と言われるように、たとえ失敗したとしても、やった後には必ず学びがあり、後悔をひきずることはありません。

しかし、やらなかった後悔はもう二度と取り戻せず、大きな後悔となっていつまでも残る、と心理学でも証明されています。

「人間、今がいちばん若いんだよ」(永六輔)

と言われるように、明日、来月、来年、10年後は確実に今より年を取っているのですから、年齢がいくつであろうと、いちばん若い今、はじめた方がいいのです。

過去に生きるのは心の老人

年齢に制限をかけているのは結局自分です。

本気になれば、人に何を言われようとやるはずです。

「~すればよかった」という後悔の連鎖を断ち切るには、考え方の癖をなおすこと。

やらない理由を考える前に、まず行動することです。

いきなり大きな行動をする必要はありません。

小さな一歩でもいいから、何か行動に移すことが大事です。

やりたいことをノートに書きだしてみる。

「~をやろうと思っている」と人に言ってみる。

いつもより笑顔で人に接してみる。

誰でも始められることがあるはずです。

幸せになるのに年齢は関係ありません。

「この歳だからもうこれはできない」「最近の若い人は・・・」と過去に生きるのは心の老人。

「次はこうしよう」と常に挑戦し、未来に生きる人が本当の若者です。

私達の一生は思っている以上に短く、今日の一日は決して戻ってきません。

年齢やまわりの意見、どうでもいいことにこだわっているうちに、たちまち一生は終わってしまいます。

限りある命を見つめ、本当に大切なことに時間とエネルギーをそそぎ、いつまでも若く幸せな人生を送りたいものです。

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この記事を書いた人

会社員:村松 佳苗

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